夜の降る町ペンダント―小さな夜空―

【旅する飾り屋の話　―夜の降る町3―】 ＊前のお話し＊ ―夜の降る町2－https://minne.com/items/4971028 とある夜の降る町にやってきた飾り屋とトランク。 夜が降り出してから沢山の雫を集めていた飾り屋。 それは本当に様々な形をしていて、いくら集めても飽きないくらいだった。 『不思議だね、こんな夜が降る町があるなんて……。』 とある家の軒先で雨宿りならぬ夜宿りをしていると相棒が言った。 本当にこの世界にはまだまだ知らないことだらけだよ。と言うと 飾り屋は小さな飾り皿を取り出してそっと雫を流し込んだ。 そしてふっと息をかけて固めると、それを夜空にかざしてみた。 『ふふっ、おもしろいね。まるで小さな夜空だ。』 相棒が笑いながら言うので確かにね、と飾り屋は言った。 『それも自分だけの夜空だよ？それってすっごい贅沢だなあ。』 自分だけの夜空か、と飾り屋はつぶやくと集めたそれらをトランクに仕舞った。 『もう良いのかい？夜の雫あつめは。』 自分の中に仕舞われながら相棒は問いかけた。 あんまり集めすぎると君の中に入らないだろう？と飾り屋は言った。 そして最後にこう付け足した。 まだまだ世界には知らないことが溢れているから、 それを入れておく場所を作っておかないとね。と―― そんな夜の降る不思議な町であった旅する飾り屋と相棒のトランクの話。 【商品詳細】 月と星のチャームを透明樹脂で閉じ込めたプチペンダントです。 こちらは受注生産商品になります。 その為写真と全く同じ商品になりません。 個体差が出ますのでご了承くださいませ。 【サイズ】 ペンダントトップ　直径約1.8cm×厚み0.6cm ネックレスチェーン　約45cm＋アジャスター約5cm 【素材】 金属チャーム ゴールドチェーン（金メッキ） UVレジン　 【検索用】 月　星　クリア　透明　しずく　丸　ドロップ　上品　雨　紺色