1965年製、《ファインセイコー》。
デッドストックの未使用品です。
わたくしどもが掲載中の商品、
琺瑯引きのめずらしい《セイコー ヴィーナス》。
https://minne.com/items/43545989
このレストアベース(改造前の“元ネタ”)
にあたるのが、本モデルなのだと思います。
ペットネーム(シリーズ名)と
文字盤の材質をのぞけば、両者は瓜二つ。
当モデルのラグジュアリー版として、
《ヴィーナス》が追加されたのか、
はたまた、この《ファインセイコー》が
廉価版として後に続いたのかは不明ですが、
本品だけが当時のカタログに掲載されていた
事実に鑑みると、少なくともセイコーは
こちらをスタンダード(定番)と捉えていたようです。
銀杏の葉を連想させる、大胆なフォルム。
ボディそれ自身が、ボタニカルモティーフ
という素晴らしいアイディア。
そして、それを可能にした高度な工藝技術。
昭和のアートワークとテクノロジーに
圧倒されます。
モティーフの全面にほどこされた、
おそろしく繊細な彫金……。
この部分を掲載中の《ヴィーナス》と
比較していただくとわかるのですが、
市松模様の大きさやピッチが、
両者では微妙に異なっています。
なぜでしょうーー。
答えはカンタン。
手づくりだからです。
亀戸の職工さんたちが、
小さなグラインダーを手に、
一点一点、丹精こめてつくりあげていたのです。
こと、ものづくりに関しては、
昭和時代には敵いっこないのだと、
絶望感のような畏敬のような、
複雑な感情にとらわれてしまいます。
本品は閉業した時計舗から買い受けた、
デッドストック品です。
オリジナルの革ベルトが付属するのですが、
これがスエード製。
セイコーがわざわざ裏革を採用した理由を、
弊店は身をもって知っています。
https://minne.com/items/42044962
つまり本品も着用すると構造上どうしても
ラグの先端が革ベルトに接触して、
表皮を容易く傷つけてしまいます。
それゆえ セイコーは弾力と硬度に富む、
スエードを選択したのでしょう。
通常の本革では短期間に破損をきたします。
残念ながら、弊店では現行のスエード製
ベルトを見つけることができませんでした。
かといって、オリジナルのスエードでは、
経年劣化のため強度に難があります。
そこで今回もメタルブレスレットという、
万能感あふれる救世主を召喚しました。
選んだのは昭和期に数々の傑作ブレスレットを
世に送り出した〈TOEI CROWN〉ブランドの
デッドストック。
これが大正解!(自画自賛)
まるでオリジナルの組み合わせかのような、
絶妙なマッチングを見せています。
時計・ブレスレット、
いずれも未使用品ながら、
60年前の産品であることをお含みおきください。
時計のフェイスには、
薄い翳(かげ)りや小傷も散見されます。
当時のタグが残ります。
オリジナルベルトとスエード張りの
可愛い尾錠も付属。
外箱は残念ながら散逸しています。
1965年 日本製
17石 手巻ムーヴメント
文字盤:縦 約20mm
横 約9mm
本体:縦 約35mm(モティーフを含む)
横 約12mm(リューズを含む)
重さ:約20.8g(ブレスレットを含む)
腕まわり:約175mm
材質:ホワイトゴールドメッキ(ブレスレットも)
分解整備済み
日差:±30秒前後(平置)
外箱・取説等の付属品はありません
•———•———•———•———•
弊店が販売前に実施しているメインテナンスについては、
下記リンク先をご参照ください。
https://minne.com/@solent/letters/83465
•———•———•———•———•
※数十年前に製造された骨董品(アンティーク)です。
本品も含め新品同様のまっさらで無傷な品ではありません。
性能も現代の製品には劣ります。
返品・返金は受けつけておりませんので、
「購入の際の注意点」を熟読のうえ、
慎重にご検討くださいませ。
1965年製、《ファインセイコー》。
デッドストックの未使用品です。
わたくしどもが掲載中の商品、
琺瑯引きのめずらしい《セイコー ヴィーナス》。
https://minne.com/items/43545989
このレストアベース(改造前の“元ネタ”)
にあたるのが、本モデルなのだと思います。
ペットネーム(シリーズ名)と
文字盤の材質をのぞけば、両者は瓜二つ。
当モデルのラグジュアリー版として、
《ヴィーナス》が追加されたのか、
はたまた、この《ファインセイコー》が
廉価版として後に続いたのかは不明ですが、
本品だけが当時のカタログに掲載されていた
事実に鑑みると、少なくともセイコーは
こちらをスタンダード(定番)と捉えていたようです。
銀杏の葉を連想させる、大胆なフォルム。
ボディそれ自身が、ボタニカルモティーフ
という素晴らしいアイディア。
そして、それを可能にした高度な工藝技術。
昭和のアートワークとテクノロジーに
圧倒されます。
モティーフの全面にほどこされた、
おそろしく繊細な彫金……。
この部分を掲載中の《ヴィーナス》と
比較していただくとわかるのですが、
市松模様の大きさやピッチが、
両者では微妙に異なっています。
なぜでしょうーー。
答えはカンタン。
手づくりだからです。
亀戸の職工さんたちが、
小さなグラインダーを手に、
一点一点、丹精こめてつくりあげていたのです。
こと、ものづくりに関しては、
昭和時代には敵いっこないのだと、
絶望感のような畏敬のような、
複雑な感情にとらわれてしまいます。
本品は閉業した時計舗から買い受けた、
デッドストック品です。
オリジナルの革ベルトが付属するのですが、
これがスエード製。
セイコーがわざわざ裏革を採用した理由を、
弊店は身をもって知っています。
https://minne.com/items/42044962
つまり本品も着用すると構造上どうしても
ラグの先端が革ベルトに接触して、
表皮を容易く傷つけてしまいます。
それゆえ セイコーは弾力と硬度に富む、
スエードを選択したのでしょう。
通常の本革では短期間に破損をきたします。
残念ながら、弊店では現行のスエード製
ベルトを見つけることができませんでした。
かといって、オリジナルのスエードでは、
経年劣化のため強度に難があります。
そこで今回もメタルブレスレットという、
万能感あふれる救世主を召喚しました。
選んだのは昭和期に数々の傑作ブレスレットを
世に送り出した〈TOEI CROWN〉ブランドの
デッドストック。
これが大正解!(自画自賛)
まるでオリジナルの組み合わせかのような、
絶妙なマッチングを見せています。
時計・ブレスレット、
いずれも未使用品ながら、
60年前の産品であることをお含みおきください。
時計のフェイスには、
薄い翳(かげ)りや小傷も散見されます。
当時のタグが残ります。
オリジナルベルトとスエード張りの
可愛い尾錠も付属。
外箱は残念ながら散逸しています。
1965年 日本製
17石 手巻ムーヴメント
文字盤:縦 約20mm
横 約9mm
本体:縦 約35mm(モティーフを含む)
横 約12mm(リューズを含む)
重さ:約20.8g(ブレスレットを含む)
腕まわり:約175mm
材質:ホワイトゴールドメッキ(ブレスレットも)
分解整備済み
日差:±30秒前後(平置)
外箱・取説等の付属品はありません
•———•———•———•———•
弊店が販売前に実施しているメインテナンスについては、
下記リンク先をご参照ください。
https://minne.com/@solent/letters/83465
•———•———•———•———•
※数十年前に製造された骨董品(アンティーク)です。
本品も含め新品同様のまっさらで無傷な品ではありません。
性能も現代の製品には劣ります。
返品・返金は受けつけておりませんので、
「購入の際の注意点」を熟読のうえ、
慎重にご検討くださいませ。
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宅配便
0円(追加送料:0円)
全国一律
全国一律
購入の際の注意点
【ヴィンテージをおすすめする理由】
懐中時計の時代から小型化や複雑化など、
めざましい発展を遂げてきた機械時計*。
クオーツ時計**の登場(1969年)により、
その様相は一変します。
(* **機械時計とクオーツ時計の違いについては後述)
それまで職人が時間と労力を費やすことで、
はじめて実現しえた「精度」。
それがテクノロジーの力で、
いとも簡単に実現してしまう時代が到来したためです。
手づくりの精密機械から、
大量生産の電化製品へーー。
時計の定義や概念さえも覆る大転換期でした。
ここ数年は高級品を中心に
機械時計への回帰が見られますが、
メカの設計自体がだいぶ簡素化したため、
復活や復権とは言えない面があります。
かつて手作業が担った細かなプロセスを、
あらかじめプログラミングされた工作機が
代替する場面も多く、その違いはほぼ
「別もの」といえるほどに。
強度と使い勝手はやや増したものの、
手工芸品としての価値は下がってしまいました。
中世の昔から積みあげた知恵と匠みの結晶、
機械時計(ぜんまい時計)。
またその「王位」を継承するために、
あらゆる技術を投入して開発された
初期の高級クオーツ時計。
わたくしどもがお勧めしたいのは、
そんなふたつのタイプの時計たちです。
【時計のきほん】
時計には大きく分けて、
・機械時計
・クオーツ時計
の2種類があります。
機械時計とは電源(電池)を用いない、
ぜんまい仕掛けの精密機械のことです。
クオーツ時計は水晶の電圧効果で駆動する、
電子機器といえます。
ほかにも音叉時計•電磁時計•電波時計などがあります。
【機械時計の使いかた】
機械時計は手でぜんまいを巻く「手巻き時計」、
内部に備わるローター(振り子)がぜんまいを
巻き上げる「自動巻き時計」とに分かれます。
手巻きは指先でリューズを回して、
ぜんまいを巻きあげてください。
毎日使うなら毎日巻く必要があります。
いっぱいに巻くと1日半~2日ほど駆動します。
自動巻きは人の手首の動きを利用して
動力を蓄える仕組みですが、それだけでは
1日に必要なパワーを得られません。
はじめは手巻き時計のように手で巻いて
始動させる必要があります。
自動巻きとは「腕につけていれば止まらない」
程度を意味し、放置すれば自然と停止します。
故障ではありません。
手巻き•自動巻きいずれにも共通して、
「使わない日もぜんまいを巻くべきか?」
というご質問をよくいただきます。
「どちらでもよい」が弊店の回答です。
使わない日は必ずしも巻く必要はありません。
毎日巻くほうが機械の調子を維持しやすい、
との説もありますが、たとえそうだとしても
部品の消耗を考えれば五十歩百歩です。
再起動のたびに時刻や日付を合わせるのは、
たしかに少々面倒ではありますが、
「OFFの日」も無意味ではないーー。
それが弊店の意見です。
【留意点】
機械時計は磁気に弱い特徴があります。
テレビ・ラジオ・携帯端末・PCなど、
強い放電を伴う機器のそばに放置すると、
内部が帯磁して精度が損なわれます。
磁気を帯びた時計は専門店のサービスで
容易に回復しますが、上記の機器からは
なるべく離れた場所で保管することをお勧めします。
また現代の時計に比べ防水機能は劣ります。
たとえ防水を謳う時計であっても、
ガラス•金属•パッキン等、水ぎわの部品に
劣化が生じているかもしれません。
装着したままの遊泳や入浴は厳禁です。
極端な悪天候や本格的な洗顔のさいも
念のために外すなど、日常的に一定の配慮が必要です。
【お手入れ】
機械時計は正常に動いていても2~3年に1度は
専門店でオーバーホールするのが理想です。
定期的に内外の汚れを落とし、
メカの潤滑油を保つことで、
故障を未然に防ぎ、
寿命を長持ちさせる効果があります。
クオーツ時計は2年程度のサイクルで
電池交換が必要になります。
オーバーホールについては機械時計ほど
神経質になる必要はありません。
故障がないかぎり、おおむね5~6年に一度、
分解清掃(OH)おこなえば充分です。
【古物(ヴィンテージ)•骨董(アンティーク)のあつかいについて】
どんなによい品であっても、
経年変化は避けられません。
どんなに美しい人も
加齢を免れないのと同じです。
内外に「傷み」は生じるもの……。
弊店ではすべての商品に、可能なかぎりの
メインテナンスを施していますが、
現代の新品と同様の真新しさや
スパルタンな実用性を期待するお客さまに、
おそらく古物(ヴィンテージ)は向きません。
時計はかつて贅沢品であり、
代々引き継がれる「家宝」でもあったため、
大切に扱うのが普通でした。
またそのようにつくられています。
また現代とはちがい、往時は
製造者(売り手)が取り扱いや使用法に、
ユーザーにたいして一定の「理解」や
「工夫」あるいは「自己責任」を求めていた時代です。
上記の磁気や湿気への気配りをはじめとして、
使用者が丁寧にとり扱うことを前提に
製造された精密機器といえます。
時計がスポーツや冒険のツールとして
気軽に用いられるようになったのは、
ずっと後年のお話です。
用途そのものが違う、
とお考えいただくとよいかもしれません。
【アフターセールス】
故意や誤った使用法、
事故や天災による故障を除き、
事前発生的な不具合については、
お買い上げ日より10か月間の修理保証が付帯します。
ただし近ごろ横行するすり替えや部品窃取
等のトラブルを回避する意味からも、
ご購入後の返品•返金のご要望は承れません。
ご購入者さまには弊店の連絡先をお知らせしております。
修理のご依頼、質問やお困りごとにつきましては、
都度、連絡窓口よりお報せくださいませ。
迅速に対応させていただきます。