古作こぎんのファスナーポーチ《芥子色》

津軽地方に古くから伝わる「こぎん刺し」。
 その中でも素朴で力強い魅力を持つ 古作こぎんの模様を、生成りの糸で芥子色の布に丁寧に刺しました。 
表面いっぱいに広がる立体的なぷっくりとした刺し目は、手仕事ならではの温もりと存在感があります。 ■ デザインについて 使用している模様（モドコ）は、古作こぎん特有の幾何学的な配置を組み合わせています。
未晒し（生成り）の糸が華やかな芥子色の布に映え、あたたかさと上品さを感じる一品です。
光の当たり方で陰影が浮かぶ、こぎんならではの立体感を楽しんでいただけます。 ■ サイズ * 12cmファスナー使用 * 本体：約 縦12cm × 横12cm（多少の誤差あり） ■ 使い方のおすすめ * 小銭入れ * イヤホンや充電ケーブルの収納 * ちょっとしたお薬入れ * リップや目薬など細かなものの整頓に
バッグの中の仕分けにとても便利で、手に取るたびに刺し目の優しい手触りを感じていただけます。 ■ 素材 * 表布：こぎん刺し麻布（芥子色） * 糸：綿こぎん糸（生成り） * 内布：リネン ◆　布と糸の音について　◆ 旅に出ると、私はいつも “その土地ならではの手仕事” に心を奪われます。
 独特の色づかい、模様、素材感。
民芸品や民族刺繍に触れるたび、そこに生きてきた人々の物語が聞こえてくるようで、胸がじんわり温かくなります。 そんな私が強い思い入れを持って向き合っているのが、
津軽に古くから伝わる〈こぎん刺し〉。 とくに、素朴で力強い美しさを持つ古作こぎんに魅了され、これまでたくさんの模様を刺してきました。 こぎん刺しは「急いで仕上げる」ものではありません。 布目を一目ずつ追い、糸をふっくらと通し、模様が立ち上がっていく時間そのものが、私にとってとても愛おしいひとときです。
 一つひとつ丁寧に、時間を積み重ねながら作るからこそ、長く寄り添える作品になるのだと思っています。 旅で出会った手仕事たちの温もりと古作こぎんの静かな力強さを、
布と糸の音らしい形で日々の暮らしの道具へ。 あなたの日常に、そっと寄り添う一品となりますように。