《クイーンセイコー》の第5世代にあたる、
とてもめずらしいモデルを見つけました。
のちに〝TVスクリーン〟と呼ばれ、
ひとつのカテゴリまで確立することになる、
当時大人気を博した意匠ーー。
横長の四角いフェイスがクールです。
1962年、《キングセイコー》と対をなす、
レディース最上位機種として、
鳴物入りで登場した《クイーンセイコー》。
紳士用をそのまま小型化したような、
マニッシュな初代に始まり、
カットガラスを用いたガーリーな作風に
転じた2代目……。
バラエティに富む意匠が与えられた3代目。
ーー1970年発売の7代目まで、
その歴史は連綿と続きます。
そのような変遷をたどったのは、
《クイーンセイコー》が商業的に、
《キングセイコー》ほどの成果を
おさめられなかったためといえます。
成功を模索するセイコーの〝迷い〟が、
各世代の異なる作風に反映されたのでしょう。
5代目の本品を見ていくと、
文字盤(フェイス)には《QueenSeiko》の
表記すら見当たらず、
裏蓋にはメダリオンも刻印もありません。
〝TVスクリーン〟をはじめ、
ただひたすらに’60年代末期時点での
最新トレンドを纏う名もなき高級機として、
セイコーが売り出した事実がしのばれます。
セイコーは《クイーンセイコー》という
大看板をいったん引っ込めて、
ある意味、時計そのものの真価を問う
「真っ向勝負」に出たとも解釈できるでしょう。
じっさいに素晴らしい出来ばえの時計です。
24石*ハイビート**の最新鋭メカを搭載。
シンプル・イズ・ベストをきわめた、
端正なデザイン。
視認性に重きをおいた品格あるフェイス。
白濁して見えるほど隅ずみにまでに
ほどこされた繊細なヘアラインと、
丁寧な面とりで仕上げられた優美なフォルム。
本品が《クイーンセイコー》である事実を、
実感させられます。
ブレスレットには革ベルトではなく、
あえて「同世代」のデッドストックをチョイス。
シンプルな本体に華を添える〝相棒〟に
抜擢しました。
ブレスレットのメーカーは不明ですが、
国産メーカーの’60年代の作に間違いなく、
なかなか似合っていると思います。
もとより市場に出回った台数が少ない
5代目《クイーンセイコー》。
個性的なブレスレットとのコンビで、
唯一無二の存在感を発揮。
地球上で(たぶん)たったひとつの、
あなたさまだけのパートナーです。
文字盤(フェイス)の一部に染み、
ケース(ボディ)に小傷は見られますが、
使用感のほとんどない美品です。
*石)
石(イシ;jewel)とは内部のメカに使用されるルビーのこと。多数の歯車など機械時計内部の回転軸に用いられます。回転効率の向上と摩耗の防止が目的で、一般にその数が多いほど高級機とされました。
**ハイビート)
メカの心臓部(テンプ)の振動数が高速に設定された仕様のこと。いわゆるチクタク音が早い特徴を有します。製造には高い技術力が必要とされ、高振動により外部からの影響を受けにくく、精度が高いと考えられています。
1971年 日本製
24石 手巻ムーヴメント
文字盤:縦 約16mm
横 約19mm
本体:縦 約27mm(ラグを含む)
横 約27mm(リューズを含む)
重さ:約37.4g
腕まわり:約185mm
*短縮加工(コマ抜き/約8mm単位)可能です。発送前にお申し付けください。無料で承ります。なおお届け後の再調整は別途実費(¥1,000程度)に加え往復の送料もご負担いただきます。予めご承知おき下さい。
材質:ステンレススティール
ブレスレット:ステンレススティール(国産/昭和期)
分解整備済み
日差:±30秒前後(平置)
外箱・取説等の付属品はありません
•———•———•———•———•
弊店が販売前に実施しているメインテナンスについては、
下記リンク先をご参照ください。
https://minne.com/@solent/letters/83465
•———•———•———•———•
※数十年前に製造された骨董品(アンティーク)です。
本品も含め新品同様のまっさらで無傷な品ではありません。
性能も現代の製品には劣ります。
返品・返金は受けつけておりませんので、
「購入の際の注意点」を熟読のうえ、
慎重にご検討くださいませ。
《クイーンセイコー》の第5世代にあたる、
とてもめずらしいモデルを見つけました。
のちに〝TVスクリーン〟と呼ばれ、
ひとつのカテゴリまで確立することになる、
当時大人気を博した意匠ーー。
横長の四角いフェイスがクールです。
1962年、《キングセイコー》と対をなす、
レディース最上位機種として、
鳴物入りで登場した《クイーンセイコー》。
紳士用をそのまま小型化したような、
マニッシュな初代に始まり、
カットガラスを用いたガーリーな作風に
転じた2代目……。
バラエティに富む意匠が与えられた3代目。
ーー1970年発売の7代目まで、
その歴史は連綿と続きます。
そのような変遷をたどったのは、
《クイーンセイコー》が商業的に、
《キングセイコー》ほどの成果を
おさめられなかったためといえます。
成功を模索するセイコーの〝迷い〟が、
各世代の異なる作風に反映されたのでしょう。
5代目の本品を見ていくと、
文字盤(フェイス)には《QueenSeiko》の
表記すら見当たらず、
裏蓋にはメダリオンも刻印もありません。
〝TVスクリーン〟をはじめ、
ただひたすらに’60年代末期時点での
最新トレンドを纏う名もなき高級機として、
セイコーが売り出した事実がしのばれます。
セイコーは《クイーンセイコー》という
大看板をいったん引っ込めて、
ある意味、時計そのものの真価を問う
「真っ向勝負」に出たとも解釈できるでしょう。
じっさいに素晴らしい出来ばえの時計です。
24石*ハイビート**の最新鋭メカを搭載。
シンプル・イズ・ベストをきわめた、
端正なデザイン。
視認性に重きをおいた品格あるフェイス。
白濁して見えるほど隅ずみにまでに
ほどこされた繊細なヘアラインと、
丁寧な面とりで仕上げられた優美なフォルム。
本品が《クイーンセイコー》である事実を、
実感させられます。
ブレスレットには革ベルトではなく、
あえて「同世代」のデッドストックをチョイス。
シンプルな本体に華を添える〝相棒〟に
抜擢しました。
ブレスレットのメーカーは不明ですが、
国産メーカーの’60年代の作に間違いなく、
なかなか似合っていると思います。
もとより市場に出回った台数が少ない
5代目《クイーンセイコー》。
個性的なブレスレットとのコンビで、
唯一無二の存在感を発揮。
地球上で(たぶん)たったひとつの、
あなたさまだけのパートナーです。
文字盤(フェイス)の一部に染み、
ケース(ボディ)に小傷は見られますが、
使用感のほとんどない美品です。
*石)
石(イシ;jewel)とは内部のメカに使用されるルビーのこと。多数の歯車など機械時計内部の回転軸に用いられます。回転効率の向上と摩耗の防止が目的で、一般にその数が多いほど高級機とされました。
**ハイビート)
メカの心臓部(テンプ)の振動数が高速に設定された仕様のこと。いわゆるチクタク音が早い特徴を有します。製造には高い技術力が必要とされ、高振動により外部からの影響を受けにくく、精度が高いと考えられています。
1971年 日本製
24石 手巻ムーヴメント
文字盤:縦 約16mm
横 約19mm
本体:縦 約27mm(ラグを含む)
横 約27mm(リューズを含む)
重さ:約37.4g
腕まわり:約185mm
*短縮加工(コマ抜き/約8mm単位)可能です。発送前にお申し付けください。無料で承ります。なおお届け後の再調整は別途実費(¥1,000程度)に加え往復の送料もご負担いただきます。予めご承知おき下さい。
材質:ステンレススティール
ブレスレット:ステンレススティール(国産/昭和期)
分解整備済み
日差:±30秒前後(平置)
外箱・取説等の付属品はありません
•———•———•———•———•
弊店が販売前に実施しているメインテナンスについては、
下記リンク先をご参照ください。
https://minne.com/@solent/letters/83465
•———•———•———•———•
※数十年前に製造された骨董品(アンティーク)です。
本品も含め新品同様のまっさらで無傷な品ではありません。
性能も現代の製品には劣ります。
返品・返金は受けつけておりませんので、
「購入の際の注意点」を熟読のうえ、
慎重にご検討くださいませ。
サイズ
本文に記載
発送までの目安
3日
配送方法・送料
宅配便
0円(追加送料:0円)
全国一律
全国一律
購入の際の注意点
【ヴィンテージをおすすめする理由】
懐中時計の時代から小型化や複雑化など、
めざましい発展を遂げてきた機械時計*。
クオーツ時計**の登場(1969年)により、
その様相は一変します。
(* **機械時計とクオーツ時計の違いについては後述)
それまで職人が時間と労力を費やすことで、
はじめて実現しえた「精度」。
それがテクノロジーの力で、
いとも簡単に実現してしまう時代が到来したためです。
手づくりの精密機械から、
大量生産の電化製品へーー。
時計の定義や概念さえも覆る大転換期でした。
ここ数年は高級品を中心に
機械時計への回帰が見られますが、
メカの設計自体がだいぶ簡素化したため、
復活や復権とは言えない面があります。
かつて手作業が担った細かなプロセスを、
あらかじめプログラミングされた工作機が
代替する場面も多く、その違いはほぼ
「別もの」といえるほどに。
強度と使い勝手はやや増したものの、
手工芸品としての価値は下がってしまいました。
中世の昔から積みあげた知恵と匠みの結晶、
機械時計(ぜんまい時計)。
またその「王位」を継承するために、
あらゆる技術を投入して開発された
初期の高級クオーツ時計。
わたくしどもがお勧めしたいのは、
そんなふたつのタイプの時計たちです。
【時計のきほん】
時計には大きく分けて、
・機械時計
・クオーツ時計
の2種類があります。
機械時計とは電源(電池)を用いない、
ぜんまい仕掛けの精密機械のことです。
クオーツ時計は水晶の電圧効果で駆動する、
電子機器といえます。
ほかにも音叉時計•電磁時計•電波時計などがあります。
【機械時計の使いかた】
機械時計は手でぜんまいを巻く「手巻き時計」、
内部に備わるローター(振り子)がぜんまいを
巻き上げる「自動巻き時計」とに分かれます。
手巻きは指先でリューズを回して、
ぜんまいを巻きあげてください。
毎日使うなら毎日巻く必要があります。
いっぱいに巻くと1日半~2日ほど駆動します。
自動巻きは人の手首の動きを利用して
動力を蓄える仕組みですが、それだけでは
1日に必要なパワーを得られません。
はじめは手巻き時計のように手で巻いて
始動させる必要があります。
自動巻きとは「腕につけていれば止まらない」
程度を意味し、放置すれば自然と停止します。
故障ではありません。
手巻き•自動巻きいずれにも共通して、
「使わない日もぜんまいを巻くべきか?」
というご質問をよくいただきます。
「どちらでもよい」が弊店の回答です。
使わない日は必ずしも巻く必要はありません。
毎日巻くほうが機械の調子を維持しやすい、
との説もありますが、たとえそうだとしても
部品の消耗を考えれば五十歩百歩です。
再起動のたびに時刻や日付を合わせるのは、
たしかに少々面倒ではありますが、
「OFFの日」も無意味ではないーー。
それが弊店の意見です。
【留意点】
機械時計は磁気に弱い特徴があります。
テレビ・ラジオ・携帯端末・PCなど、
強い放電を伴う機器のそばに放置すると、
内部が帯磁して精度が損なわれます。
磁気を帯びた時計は専門店のサービスで
容易に回復しますが、上記の機器からは
なるべく離れた場所で保管することをお勧めします。
また現代の時計に比べ防水機能は劣ります。
たとえ防水を謳う時計であっても、
ガラス•金属•パッキン等、水ぎわの部品に
劣化が生じているかもしれません。
装着したままの遊泳や入浴は厳禁です。
極端な悪天候や本格的な洗顔のさいも
念のために外すなど、日常的に一定の配慮が必要です。
【お手入れ】
機械時計は正常に動いていても2~3年に1度は
専門店でオーバーホールするのが理想です。
定期的に内外の汚れを落とし、
メカの潤滑油を保つことで、
故障を未然に防ぎ、
寿命を長持ちさせる効果があります。
クオーツ時計は2年程度のサイクルで
電池交換が必要になります。
オーバーホールについては機械時計ほど
神経質になる必要はありません。
故障がないかぎり、おおむね5~6年に一度、
分解清掃(OH)おこなえば充分です。
【古物(ヴィンテージ)•骨董(アンティーク)のあつかいについて】
どんなによい品であっても、
経年変化は避けられません。
どんなに美しい人も
加齢を免れないのと同じです。
内外に「傷み」は生じるもの……。
弊店ではすべての商品に、可能なかぎりの
メインテナンスを施していますが、
現代の新品と同様の真新しさや
スパルタンな実用性を期待するお客さまに、
おそらく古物(ヴィンテージ)は向きません。
時計はかつて贅沢品であり、
代々引き継がれる「家宝」でもあったため、
大切に扱うのが普通でした。
またそのようにつくられています。
また現代とはちがい、往時は
製造者(売り手)が取り扱いや使用法に、
ユーザーにたいして一定の「理解」や
「工夫」あるいは「自己責任」を求めていた時代です。
上記の磁気や湿気への気配りをはじめとして、
使用者が丁寧にとり扱うことを前提に
製造された精密機器といえます。
時計がスポーツや冒険のツールとして
気軽に用いられるようになったのは、
ずっと後年のお話です。
用途そのものが違う、
とお考えいただくとよいかもしれません。
【アフターセールス】
故意や誤った使用法、
事故や天災による故障を除き、
事前発生的な不具合については、
お買い上げ日より10か月間の修理保証が付帯します。
ただし近ごろ横行するすり替えや部品窃取
等のトラブルを回避する意味からも、
ご購入後の返品•返金のご要望は承れません。
ご購入者さまには弊店の連絡先をお知らせしております。
修理のご依頼、質問やお困りごとにつきましては、
都度、連絡窓口よりお報せくださいませ。
迅速に対応させていただきます。