高岡クラフトコンペ入選作品【蒼壁】

★2025工芸都市高岡クラフトコンペティション入選作品★ 硝子胎螺鈿酒盃【蒼壁】－受注製作－ https://www.ccis-toyama.or.jp/takaoka/craft/selection25/2025-078/ 春、山々は新緑に満ち、やがて深緑の夏へと表情を変えていきます。 高い山には夏になっても冠雪が残り、暑さの中にも涼しさを感じさせてくれます。 【製作技法】 本体には sghr社製の透明性の高い、比較的ずっしりとしたグラスを使用しています。 ガラスの特性である「透ける」というところから、内面には朝夕山肌には赤みがかった太陽の光が当たる様を表現するため、比較的赤色の発色ある「あわび貝」を漆で貼り付けました。 外面は木々の緑に覆われた山を表現するために、内面に見える「あわび貝」の上から、青緑の発色が強い「ニュージーランド貝」を漆で塗り重ね、内側から見た景色と、外側の景色の違いを楽しんでいただける酒盃です。 底面には青や緑、紫の発色をする「あわび貝」の貝粉を漆で貼り付けています。 下部の袴の部分は純銀で作った波形の盃に、線鏨で丁寧に模様を入れた袴を接着しています。 ＊底の部分には責任ある作品であるという印の、製作者のホールマークを入れています。 盃を逆さまにしますと、まだ冠雪を被った深緑の高山のように楽しんでいただけます。 貝は本体の硝子盃の外側から貼っているため、お酒や食べ物に直接触れることはありません。 貝の上から透明漆を4～7回ほど上塗りし、それから砥石で研ぎ上げ、コンパウンド、微粒子研磨剤で磨き上げています。 【この盃の特徴】 少し大きめのずっしりとした螺鈿仕上げのガラスの盃です。 口の部分は薄く仕上げていますので、口当たりが非常に心地よい盃です。 ゆっくり呑み進むほどに、ゆらゆら揺らめく酒面や貝の様相を目にしながら、ほどよい酔い心地をお楽しみいただけることと思います。 ⁂螺鈿：漆工芸の加飾技法の一種で、薄く研いだ貝殻を漆地(うるしじ)の面に貼(は)り付けたり、はめ込んで装飾する、非常に手間のかかる技法です。 また、少し大きめの盃ですので、アイスクリームを入れたり、お通しやおつまみを入れる小鉢としても使って頂けます。 父上様、御祖父様、大切な方への贈り物に… またご自身への日頃のご褒美としても使って頂けるように、桐箱にお入れしてお届けします。 ★忠実に撮影しておりますが、モニター環境により発色が違う場合がございますので、その旨ご了解ください。 ★全て一品一品手作りで製作しているため、貝の入り方が違う場合があります。 　その盃の特徴として愛用して頂ければ嬉しいです。 ⁂写真はお水を入れて撮影している画像もあります。 ★下記会場にて実作品が展示されています。 　是非実物をご覧ください。（入場無料） ◎高岡会場：御旅屋セリオ 2階特設会場（富山県高岡市御旅屋町101） 　会期：10月17日（金）〜19日（日） ◎東京クラフト展会場：GOOD DESIGN Marunouchi（東京都千代田区丸の内3-4-1 新国際ビル1F） 　会期：12月18日（木）〜27日（土） ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ 本体：sghr製ソーダガラス 外面素材：アワビ貝・ニュージーランド貝・合成漆 底面素材：950シルバー 大きさ：105X105X60mm 重さ：210ｇ 容量：70ml（8分目） ***　ご使用上の注意　*** ☆硝子はデリケートな素材ですので、落としたり、ぶつけたりすると、割れてしまう可能性があります。 ☆耐熱ガラスではございませんので、熱湯での殺菌洗浄はお控えください。 　グラスを破損させてしまう場合がございます。 ☆食洗機、食器乾燥機、電子レンジの使用はお控えください。 ☆洗うとき、お酒の場合は水洗いのみで十分です。 　食べ物をお入れになった場合は、柔らかいスポンジや布などに少量の洗剤をつけてやさしく洗ってください。 　金属タワシや堅い素材での洗浄は、ガラスや漆の部分、袴部の銀を傷つけることになりますので、お控えください。 ***　アフターケアーについて　*** ☆漆製品は長年使用していますと、細かい傷がついて艶が無くなったり、傷がついたりすることがあります。 その場合、ある程度の修復が出来ますので、ご相談ください。 安心して、愛着を持って頂き、長く愛用して頂けることを願っています。 ※ガラスの傷や欠け、破損は修復できませんので、ご了解ください。 ★その他、ご不明な点、疑問点などがございましたら、何なりとお気軽にお問い合わせ下さい。