🍎✨《スカーレット・グローヴ》🐺🌙

忘れられた森の奥、緋色と黒が交差する“赤の森”をイメージした幻想的なペンダント。 カードの煌めきと猫の影が、運命に抗えない二人のお話を静かに紡ぎます。 光を受けて深紅から翠へと揺らめく彩りは、見る角度や街明かりによって異なる表情を魅せ、胸元に幻想の世界を宿します。 🌹こんな方におすすめ🌹 *御伽話や幻想世界が好きな方 *赤や黒を基調としたゴシックテイストを好む方 *物語性のあるアクセサリーをお探しの方 *特別な日のコーディネートに幻想の彩りを添えたい方 🍎ー それではスカーレットグローヴの物語をお楽しみください ー🐺 ✦ 夜想の魔法童話シリーズ ✦ No.2 🍎結ばれる事のない、可憐な君と臆病な僕🐺 《スカーレット・グローヴ》 忘れられた森の奥ーーー 緋色と黒の木々が交差する場所。 たまたま見掛けた、赤がよく似合う少女。 見守る事しか出来ない、黒がよく似合う獣。 それは偶然に見えて、終わりへと続く必然の幕開けだったーーー。 ーーーーーーーーー 🐺黒くて臆病な彼の葛藤 いつもこの道を通る、あの子の名前は何て言うんだろう どうして僕はあの子みたいにまるいお顔をしてないんだろう あの子みたいな小さなおくちも、柔らかなからだも、ピュアなおめめも僕にはないんだ。 話したいな、視線を合わせたい。 触れたいけれど、無理だなぁ。 だって、会ったら最後。 運命の歯車は、止まらない気がするからーー 🍎赤くて可憐な少女の駆け引き 私がよく通る道には、いつも木陰に隠れてる黒い子がいる。 本当は会ってみたい。一緒にお喋りしたいわ。 だって、いつもいるんだもの。 気付いているのに、1度もお話ししたことないなんて…… ……気になるに、決まってるじゃない。 でも…恥ずかしい。それに、怖いわ。 会ったら最後。戻れない気がするんですもの。 話し掛けて来てくれたら、いいのに ーーー。 私はいつもどおり、気付かないふりして通りすぎるの。 ーーーーーーーーー 視線はすれ違い、声は届かない。 ただお互いの鼓動だけが、赤の森に虚しく重なっていく。 かよわくて儚い。臆病で狡い。 「会いたい」なんて、「触れたい」なんて。 望めば望むほど、それは残酷な結末に近づいてしまう。 2人で生きる道を考えても、結末は変わらない。 ああ、どうしてーーー…？ 初めて見掛けた時からーーー運命に縛られた、物語だから。 🐺何度願っても 何度祈っても 爪も牙も消せはしない。 🍎ここにいるのに 手を伸ばせば届くのに 2人が交わることは、決してないのね。 エンディングは変わらない。 ーーーそれでも。 今はまだ、君を見守り続けたい。 今日もずっと、この赤の森で祈り続けて良いかな。 あなたと2人で生きる世界を信じて 今日もこの道を通って良いかしら。 ――《スカーレット・グローヴ》 永遠に結ばれることのない、2つの悲劇の物語。