ZINE『The girl without hands｜手なし娘』

これは、夜眠れぬ乙女に捧ぐ、祈りの物語。 ドイツの古い民話『手なし娘』をもとに、著者の人生が中心のエッセイZINEです。 全19ページ／A5サイズ。文章多めの構成となっています。 もともと私は、創作漫画サイトで物語を描いてきました。 その中で【98帝国】というサークル名で活動していた時期がありました。 「自分と、もうひとり。たったふたりでも生きていける」 そんな願いを胸に、暗い水底のような心の奥で、作品を書き続けていたのです。 もう一人の誰かに助けてもらえないだろうか、と願いながら。 そして今、ようやくその冥府から還るようにして、私は新たに【偶像神話】とサークル名で、活動を再開しました。 このZINEでは、母と娘というテーマに静かに向き合っています。 愛が時に呪いとなるような、そんな関係に悩んだことがある方へ。少女が抗いながら歩んだ道の一端に、あなた自身の心がふと重なればそれだけで、この本は意味を持つと信じています。