魔女の涙

「何か困りごとがあったら、丘の魔女を頼りなさい」 病院のベッドで母が5歳のわたしに遺した言葉だ。 母が旅立ってから10年経ったのでその”丘の魔女”とやらに会いに行こう。 異国情緒ある小ぶりな洋館の玄関をノックすると、しばらく待ったのち扉が内側に開かれた。 少し驚いたのは、母のいう魔女とは形容しがたい、自分の年齢とそこまで変わらない少女が立っていたことだ。 早々に自己紹介をしようとすると、目の前の少女は左手を控えめに掲げて静止を促した。 そのまま押し黙っていると、少女の透き通った目にはみるみるうちに涙が溜まり、やがて静かに頬を伝っていった。 やはり魔女なのだと実感したのは、彼女の伝う涙が鮮血のように赤色に色づいていたからだ。 彼女が泣いている理由もはっきりとわかってしまうのは自分でも不思議だったが、とにかく今は彼女の次の動作を待った。 「ごめんなさい。そう、そうなのね。あなた、彼女の娘ね。いいわ、お入りください」 涙をさっと拭い、そう促した彼女は穏やかに微笑んでいた。 母にとても似た微笑みを目前に、わたしの頬に赤色のあたたかい涙が流れた。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 魔女の涙をイメージしたこのイヤリングは、一目で心を奪われる魅力を持っています。 赤色に煌めくガラスビーズは、光の加減で変わる色味がまるで玉虫色のように輝き、見る者を引き込む美しさを放ちます。 小ぶりなビーズが揺れるたびに、魔女の神秘的な世界へと誘います。 ゴールドの丸ビーズが差し色として加わり、全体に華やかさと優美さをプラス。 グリーンのガラスビーズは、そのミステリアスな雰囲気をさらに深め、まるで魔女の衣装の一部を身に纏っているかのようです。 このイヤリングは特別な日の装いにぴったり。 例えば、夜のパーティーや特別なディナーの席で、あなたの個性と美しさを引き立てます。 魔女のように神秘的でありながら、どこか親しみやすいこのイヤリングは、ファッションにひと味違ったエッセンスを加えたい方におすすめです。 あなたの耳元に、魔女の涙の物語を纏ってみませんか。 縦 約3.5cm 横 約2.2cm 重さ3g