B#270: 静かな羽と凍てつく光

【ナラティブ・エクフラシス（物語的絵画詩）】 太古の昔、南極の中心には、決して地図には載らない“温かな地”があったと伝えられています。 そこはすでに滅びた命たち──マンモスや古の草花たちが、蝶の姿となって漂う伝説の楽園。 この園「霜晶の園」にただひとり存在するのが、氷蝶の女王。 彼女は人ならぬ者として、境界に咲き誇る氷の花の中に静かに佇み、過去のすべての命を見守っています。 空に舞う蝶は、忘れられた記憶の欠片。 女王の沈黙とともに、世界はそっと凍てついた夢の中へと沈んでいきます。 ＊＊＊ 誰も辿り着けぬ 吹雪の果てに眠る園 かつて命に満ちていた 太古の呼吸は凍りつき 残響だけが蝶となり 光を宿して舞い続ける 氷の花咲き誇る 境界の地に ただひとり 女王は 佇む 肌は月光のように白く 瞳は 永遠を映して揺れる 天に耀くオーロラは 彼女の沈黙を祝福し 世界は ただ息をひそめて その美しき孤独を 讃える ＊＊＊ 【作品について】 この作品は”Mystique in Bloom”というオリジナルコレクションの作品の一つで、 「幻想的な世界観の中にある花々とMystique（神秘）」をイメージしています。 この作品は、原画ではなくキャンバスにプリントした物となります。 手作業による製作工程にAIツールを加え、心を込めて製作しています。 一点物となりますので、裏面にサインとシリアルナンバーを入れさせていただきます。 この作品を気に入っていただけましたら嬉しいです。 【材質】 綿化繊混紡、桐材木枠、UVインク 【サイズ】 ご注文時に以下からお選びください。 ・F3号（273mm×220mm×D18mm） ・F6号（410mm×318mm×D18mm） ・F10号（530mm×455mm×D18mm） ・F20号（727mm×606mm×D20mm）