春待ちの雪割一華の透明しおり

春待ちのユキワリイチゲ（雪割一華）で、透明しおりを作りました。 ユキワリイチゲは、雪解けとともにひっそりと咲く、春を告げる花。 私は、このお花に出会ったときのことを今でもよく覚えています。 一昨年の春、梅が満開のころ、山野草の咲く静かな林の中で、可憐に咲くユキワリイチゲを見つけました。 花のかわいさに、しゃがみこんで夢中で写真を撮っていたら、いつの間にか枯れ葉まみれに。 ふと見上げると、林の向こうからやわらかな午後の光が差し込んでいて、 「春はもうすぐそこなんだなぁ」と、じんわりと胸が温かくなったのを思い出します。 そんな春の訪れを感じる一瞬を、透明しおりに閉じ込めました。 こんなサイズのしおり？ と思われるかもしれませんが、しおりを挟んだまま読むこともできますし、大きいので少々のことでは本から落ちることもありません。 使ってみたら、この意外な使いやすさが、きっとおわかりになると思います。 サイズは、文庫本や新書のしおりとして使いやすいよう、文庫本より少し小さいサイズで作っています。 厚みは、年賀状よりは柔らかい薄さだけれど、ペラペラではなく、適度なコシがあります。 ユキワリイチゲの花言葉は「幸せになる」「幸せの再来」。 このしおりを本に挟んで、次に開くとき、ほんの少しでも幸せを感じてもらえたら嬉しいです。 電子書籍もいいけれど、やっぱり紙の本が好きという方へ。 春を待ちながら、本のページをめくる時間に、そっと寄り添う「ももな」の透明しおりをお届けします。