こけしブローチ・超花盛り土湯中ノ沢こけしさん

小刀や彫刻刀で、角材からこけしを作っていると、 【木目の筋、ド派手に茶色で目立ってボツ】 という悲劇が起こることがあります。 木材の時点で吟味してはいるものの、仕上がるギリギリまでわからないことも多々。 丁寧にヤスリがけしていて、木くずをはらうと、ひょっこりド派手茶色の太い木目がコンニチハ。 「ど、どうしよう…」 複雑で趣ある木目なら、それを活かして【南部こけしのキナキナ】のような、無地で魅せたいところ。 でも、小さい木材なので、単調な縦縞がほとんど。 これは、どうしたものか…？ 「……中ノ沢こけしの花模様、びっちり描き込むか…。 一回、やってみたかったし」 そんな訳で、このブローチができました。 柄の色合いを考えつつ、夢中で花を描き込んでいたら、裏面までギッチギチに花模様を描いてました。 小さい作品ですが、牡丹と桜を散りばめた、手の込んだ作品です。 【サイズ】タテ:5㎝　横:1.9㎝ 【材料】木材、アクリル絵の具、ニス(つやあり、つや消し)、接着剤、ブローチ金具