深い静寂の中に差し込む微かな光(ワンピース)

年に一度同じ夢をみます。 寝るときに見る夢のことです。 とても温かい音がこもって聴こえるような閉鎖的なところ。 土の中で小さな小さな地球の細胞の一つになってしまったような自分。 そのわたしを包むようにぼんやりとじんわりと 伝わってくるのは 子守唄のような？　賛美歌のような？ 柔らかく澄んだ人々の祈りの気持ちのこもった歌声。 スペインの田舎町にあった薄暗い教会のことを思い出しました。 怖いくらいにとても深い静寂に包まれた神聖な場所だったことをよく覚えています。 何かを作ろうとする時、 そういう静寂で神聖な場所に差し込む微かな温かい光のようなものが作りたいと思います。 ーーーーーーーーーーーーーー 全体に黒を基調とした古い着物の生地や、アンティークの生地や素材などを使って作ったコラージュワンピースです。 後ろでクロスして結ぶリボンがポイントです。 いろんな着方を楽しめるワンピースです。 胸のホックを開けて、後ろのリボンを前できゅっと結んで。 トレンチを羽織ってちょっとかっこよく。 柔らかいガーゼのようなソフトリネンなので、風が服と気持ちよく揺れます。 洋服をずっと作りたかったのです。 最初の一着ができました。 むちゃくちゃでもよかった。作れたことがとても嬉しいです。 「ハンドメイド大賞ファッション部門応募作品」