アイボリーホワイトと明るいグレイ。四季の花が流水に遊ぶ雅やかな和着

象牙色。 静かな乳白色の輝き。 もはや、採取や細工がワシントン条約によって不可能とされる象牙を思わせる、 静謐を湛えた綸子生地。 精緻な流水を織り上げた紋意匠綸子に、華やかなお花があしらわれています。 洒落た空色鼠（そらいろねずみ）のぼかしに、桃紅色（とうこうしょく）を挿し色にしたお花がいっぱい。 牡丹、百合、菊、萩、桜、桔梗、女郎花。 唐草をモダンにアレンジして、蔓草と蔓草の間にお花を配し、 でも、象牙色を引き立てるように、あえて何も描かない空間を残す。 大胆な小紋柄の着尺が誕生するのは、１９８０年代。 敢えてヨーロッパ風のお柄を伝統の着尺に描き尽くすことによって、 着物業界は素晴らしい発展を遂げて行くのです。 夢を描き切ったあの頃のお着物を羽織る幸せを味わっていただきたい、と心から願うものです。 優雅なたたずまいで、お部屋を、そして街中をお楽しみ下さいますよう。 お洗濯はお水で。おしゃれ着専用洗剤をお勧めします。ドラム式洗濯機でしたら、洗濯用ネットに入れて緩やかな水流で洗っていただければ、手洗いにこだわる必要はありません。洗濯後は速やかに陰干し。アイロンも高温で構いません。木綿の手ぬぐいやハンカチをあて布としてお使いいただければ、とてもきれいに仕上がります。衣桁という着物専用のハンガーをお使いになると、干すときや収納に便利です。和装販売店でお求めいただければ幸いです。