跳ねまわる色とりどりの熨斗を、黄金色で縁取ったシルクタフタのブラウス

タフタ。 ペルシャ語で、光沢のある生地という意味のタフタと、小紋の着尺が同じものであるはずはないのですが、でも、つやつやした光の揺れ方や手触りがとても良く似ていて。 サテンは羽二重のような重めのシルクですが、タフタはもうすこし硬く、軽く、といった特徴があります。 メタリックな銀色の小紋着尺から縫い上げたブラウス。 ちょっぴりスペイシーな雰囲気を漂わせています。 紋意匠にも見えるシャープな直線で織り出した霞は、染め上げられた様々なお色の束ね熨斗をぐっと引き締める効果を狙ったのかもしれません。 そして。 跳ねて留まることを知らないやんちゃな熨斗を金の縁取りで抑え込む力わざ。 あふれ出る遊び心を斬新なデザインと受け止め、洗練された友禅染め着尺の誕生を寿いだ昭和の善き時代を感じないではいられません。 残念なことに、着物としてあつらえられることはなかったのですが。 コーディネートはラメ入りブラックのパンツ？ それとも、優雅なピンク色のドレープたっぷりのスカートも面白いかも。 ゴージャスそのままにパーティへお出掛けになったらいかがでしょう。 いえ、ブルージーンズと合わせての街歩きも、もちろんおすすめです。 春の陽気を誘い込んで、ニコニコと闊歩いたしましょう。 お洗濯はお水で。おしゃれ着専用洗剤をお使いください。ドラム式の洗濯機でしたら、洗濯用ネットに入れてゆるい水流で洗っていただれば、手洗いにこだわる必要はありません。お洗濯後は速やかに陰干し。衣桁という着物専用のハンガーをお使いになると、干すときや収納に便利です。ぜひ和装販売店などでお求めください。