蓮の彩り（手描き団扇)

絹布の上に、優雅に咲く蓮の花を丁寧に描いた団扇です。本作品には、中国伝統の「没骨画法」が用いられています。この技法は、輪郭線を使わずに色彩と筆遣いのみで花や葉を表現するもので、繊細さと柔らかさを併せ持った仕上がりが特徴です。 描かれている蓮の花、葉、蕾のすべては、作者本人が一筆一筆、丹精を込めて手描きしたものです。機械による量産ではなく、最初から最後まで手仕事によって制作されているため、それぞれが唯一無二の一点物となっています。 淡い桃色の蓮の花は、静けさと清浄さを象徴し、繊細な筆致が花びら一枚一枚の透明感を引き立てています。背景の水色と調和することで、涼やかな印象を与え、夏の風物詩としての趣を一層深めています。 使用されている布地は上質な絹で、柔らかな光沢と滑らかな質感が、絵の美しさをより一層引き立てています。 持ち手部分には天然木を使用し、手に優しく馴染むよう滑らかに磨き上げられています。木の自然な風合いと温もりが、団扇全体に落ち着きと上品さを与えています。 実用性はもちろん、室内の装飾や贈り物としても最適な一品。涼を運ぶだけでなく、心に安らぎをもたらす、手仕事ならではの美しさをお楽しみください。 このような団扇は、実用性だけでなく鑑賞用としても価値があり、中国の伝統美を身近に感じられる一品です。