暗闇が迫るほんの少し前、深い青色の時間。
一日の終わりが訪れた夕闇の色を、瞑色(めいしょく)とか暮色(ぼしょく)と言います。
古来わたしたちはたくさんの色を使い分けていて、「あおいろ」ひとつとっても、さまざまな「あお」を思い浮かべることができますよね。
さて、このしっとりとした綸子のお生地。
花火と見紛うような華やかな花々。
現実を離れた理想の花を昔の人は唐花(からはな)と讃えたそうですが、もしかしてこの花たちは舶来の花なのでしょうか。
たしかに、こんな鮮やかな羽をまとった鳥だって日本のどこかにいるようには思えませんもの。
着物の文様には、理想郷が描かれたり、デフォルメがあったり。
こだわりなく自由闊達に自分の美的世界に耽溺できたら、と夢見るけれど、実のところは注文主の希望に沿わねばならず、そうそう自分の描きたいものを勝手気ままに、というわけにもいかなかったでしょう。
こんな風に、夜空にあでやかな花と鳥。
昭和の、たぶん作れば売れた、素晴らしい時代の賜物と存じます。
自由闊達に着こなしていただければ幸いです。
お洗濯はお水で。おしゃれ着洗剤をお勧めします。ドラム式の洗濯機でしたら、洗濯ネットに入れてやさしい水流で洗っていただければ、手洗いでなくても構いません。洗濯の後はすぐに陰干し。アイロンは高温でお掛けください。衣桁(いこう)という着物専用のハンガーをお使いになると、干すときや収納の折り、型崩れの心配がなく便利です。呉服屋さんなどでお求めいただけると幸いです。
暗闇が迫るほんの少し前、深い青色の時間。
一日の終わりが訪れた夕闇の色を、瞑色(めいしょく)とか暮色(ぼしょく)と言います。
古来わたしたちはたくさんの色を使い分けていて、「あおいろ」ひとつとっても、さまざまな「あお」を思い浮かべることができますよね。
さて、このしっとりとした綸子のお生地。
花火と見紛うような華やかな花々。
現実を離れた理想の花を昔の人は唐花(からはな)と讃えたそうですが、もしかしてこの花たちは舶来の花なのでしょうか。
たしかに、こんな鮮やかな羽をまとった鳥だって日本のどこかにいるようには思えませんもの。
着物の文様には、理想郷が描かれたり、デフォルメがあったり。
こだわりなく自由闊達に自分の美的世界に耽溺できたら、と夢見るけれど、実のところは注文主の希望に沿わねばならず、そうそう自分の描きたいものを勝手気ままに、というわけにもいかなかったでしょう。
こんな風に、夜空にあでやかな花と鳥。
昭和の、たぶん作れば売れた、素晴らしい時代の賜物と存じます。
自由闊達に着こなしていただければ幸いです。
お洗濯はお水で。おしゃれ着洗剤をお勧めします。ドラム式の洗濯機でしたら、洗濯ネットに入れてやさしい水流で洗っていただければ、手洗いでなくても構いません。洗濯の後はすぐに陰干し。アイロンは高温でお掛けください。衣桁(いこう)という着物専用のハンガーをお使いになると、干すときや収納の折り、型崩れの心配がなく便利です。呉服屋さんなどでお求めいただけると幸いです。