桃色のグラデーションにほのかなお花畑を浮き立たせたブラウス

友禅染の醍醐味の一つ、ぼかし。 写し友禅は、友禅板を幾枚も取り替えながら模様を染めていく手法ですが、その染めのひとつに刷毛を使ったぼかしもあります。 何といっても熟練の技を必要としていることは言うまでもありません。 最後の金彩を挿し終わるまで、一反約１１mの生地に魂を込める。 一反一反、心のこもった工芸品を作り上げる気概が彼らには間違いなく宿っていました。 今は、さて。 染色の技術の向上というより、プリントが容易にできるようになった、というべきでしょう。 コンピューターはあらゆる分野で私たちの暮らしをたやすくしてくれて、それはとてもありがたいことだけれど、何か、どこか、忘れ物をしてきているような、ふと、後戻りしたいような思いにとらわれることがあります。 いまや、美しく鮮やかな着尺があっさりと作られているのかもしれませんが、ほんのちょっと昔の職人たちの巧みの技を寿ぎ、大切に身に着けたい、と思ってしまうのです。 様々なシーンに彩りを添える素敵なブラウスです。 ウッドやストーン使いのアクセサリーで伸びやかなネックやリストを飾っていただければ、極上のお出かけスタイルが出来上がります。 素敵モダンで街をお歩きください。 お洗濯はお水で。おしゃれ洗剤をお勧めします。ドラム式の洗濯機であれば、洗濯ネットに入れてやさしい水流で洗ってください。お色落ちはほとんどないと思います。お洗濯後は速やかに陰干しにして、アイロンは高温で。薄いハンカチ、手ぬぐいなどをあて布にして掛けていただければ、きれいに仕上がります。霧吹きもお使いください。衣桁（いこう）という着物専用のハンガーを呉服屋さんなどでお求めいただくと、干す折りや収納にご便利です。ぜひお試しください。