カタイキノコ【空のうたたね】

◆カタイキノコ ■■原作　萩原朔太郎(1886～1942)「春の感情」 ■■ラベル　赤ラベル ............................................................................. ＊素材：ブラス　/　革ひも付 ＊サイズ：縦3.5cm×横（傘）1.8cm ※「空のうたたね」は、文学を原作にアクセサリーを製作しています（文学アクセサリー）。 作家Paodyは、絵・アクセサリー・文章を制作しているので、同時にお楽しみください。 ............................................................................. 春がくる 別に嬉しいわけでもなく、ただ義務的に 小さな鐘のようなきのこが、落ち葉を押し上げ、打ち鳴らす。 森で空は見えない。 腐った切り株が、ミミズとキノコのたまり場だ。 いつだって、きのこは日陰の悲しみと反骨心。 森の木漏れ日が差し込んだスポットライト そこには、可憐な花が咲く。 別にうらやましいわけではない。 あいつらは、虫にチヤホヤされて、いい気になっているが 食われることはない。 けれど、私たちキノコの仲間は、人間に見つかれば食われるのだ。 陽のあたるところに出る奴なんて、大した価値はない。 結局、食えない奴らだからさ。 ただ、鼻につく仲間もいる。 私は匂いを出して、人間を誘うこともない。 気取ったあのキノコはフランス産のタバコのような匂い。 匂いを出してアピールしたら、バカを見る。 一方で、感心な仲間もいる。 艶やかなあのキノコは、大した奴らだ。 食われないように毒を持ち、万が一、食われた場合は自爆する。 タダでは死なない英雄だ。 そして、私のことだが ・・・私は匂いもない。毒もない。 ただ、ひたすらにカタイのだ。 食われることはない。 匂うこともない。 そして、季節なんて超越しながら生きている。 気まぐれだけど、泣きついた虫たちの雨をしのぐ傘となる。 その時、横目で可憐な花を見下す瞬間が、実に気分がいいものだ。 そんな春が、飽きもせずやってくる。 ＊＊＊＊＊＊＊＊ ご購入の前にこちらの注意事項をお読みいただきますようお願いいたします。 【商品について】 ◆ジュエリーは繊細な作りとなりますので、お取り扱いには十分ご注意ください。 ◆制作には細心の注意を払っておりますが、手作業のため、写真とは細かいディテールが異なる場合がございます。 ◆お使いのモニターやブラウザにより、写真と商品の色合いに多少の誤差が生じる場合がございます。 ◆ジュエリーは塩素や硫黄に弱い為、石や地金が変色してしまうことがありますのでご注意下さい。水仕事・入浴・シャワー・プール等、水に濡れてしまう時はなるべく外してください。 シルバーの変色のほとんどは、硫化と呼ばれるものです。市販の液体のシルバークリーナーでご使用ください。 【ジュリーの保管方法について】 ご使用後のジュエリーは、汗や油などで汚れてしまいます。そのままにすると、ジュエリー本来の輝きが損なわれてしまう原因となります。外した後はすぐに柔らかい布などで汚れを拭き取ってから保管してください。 また酸化を防ぐためにチャック付き袋などに入れて保管してください。