―架空の画家・加来野仁美を知っていますか?
1962年に太平洋の島国・エソランゴへ渡った加来野仁美(かくのひとみ)は、35歳で亡くなるまでの7年間、現地で数多くの水彩画を残しました。その作品群は島の至宝となり、地元の人々が厳重な保管を続ける一方、近年では海外の評価も高まっています。けれども市場に出回る作品が極めて少ないため、幻の画家と称されることになりました。今回は現地のトゥクリファナ・カクノ(加来野記念館)監修の元、連作「ハナラグヒト」をTシャツに印刷し、限定87枚の作品として展開いたします。
―花と人が溶ける連作
エソランゴの人々は、新月の夜に祖先が花の精霊として甦ると信じてきました。その夜には、ラグと呼ばれる深い洞窟に集い、全身を花でまとって踊り明かします。このラグを通して花と人が一つになる儀式を、加来野は「ハナラグヒト」と題した連作に描き始めました。
―時代の波が溶ける場所
連作で共通する2つのモチーフ「創造主の右手」と「洞窟ラグ」はシルクスクリーン印刷を用いており、当時隆盛を極めていたポップアートの手法を取り入れています。60年代にポップアートを育んだ大量生産・大量消費の文化は、世界中に近代化をもたらしました。エソランゴも例外ではありませんが、この島では新しい文化をいつの間にか都合よく日常に溶け込ませ、自然と共に悠々と生きることはいつの時代も変わりません。加来野は、近代化の象徴としてシルクスクリーンを用い、島の象徴である踊り子の水彩と対比させることで、何もかも包み込む柔軟かつ強力なエソランゴの文化を描き出しました。
―日常が溶けるTシャツ
花をまとった踊り子たちは、もはや精霊か人間か、男性か女性か、フラダンサーかバレエダンサーか、あらゆる境界の上に浮かぶ曖昧な存在です。エソランゴの人々は、新月の夜に花をまとうことで、日常の規範から解き放たれます。一方、現代を生きる私たちはどうでしょう。今では当然のことですが、人間は服を着ることで社会生活を営んでいます。大量生産・大量消費がもたらした膨大な既製服は、世界中に文化的な日常生活を広めました。けれども祭礼や記念日を彩る特別な衣装も健在です。私たちは何を着るか選択することで、日常と非日常を往来しています。それでは今回のTシャツがもたらすのは、少しだけ心地よい日常でしょうか、「作品をまとう」非日常でしょうか。
◇Tシャツについて
・「ハナラグヒト」の「ハナ=87」にちなんで87枚限定。各サイズの合計が87枚です(例:S50+M30+L7=87)
・固有のエディションナンバー(01/87 - 87/87)を記載します。ナンバーの指定はできません
・水彩画の透明な質感を再現するため、白地のTシャツにインクを直接噴き付けています。インクが生地になじむので、印刷部分がゴワゴワせず着心地良好、ひび割れも起きません。ただし色落ちすることがあるため、洗濯時には裏返してネットに入れてください
・上質な水彩紙のように厚手(6.2オンス)の綿100%プレミアムTシャツを使用しています。一般的な5オンスほどのTシャツに比べると、しっかりしていて下着も透けにくいです。首元はダブルステッチで頑丈に縫い付け、よれを防いでいます
・ジャストサイズで着るのがおすすめです(画像のサイズ表を参照ください)
◆作品情報
作品名:ハナラグヒト 1965.8.26
制作年:1965年
所蔵:トゥクリファナ・カクノ
解説:なぜか椅子に掛けている珍しい姿。西洋の仮面舞踏会の影響があるのでしょうか。
―架空の画家・加来野仁美を知っていますか?
1962年に太平洋の島国・エソランゴへ渡った加来野仁美(かくのひとみ)は、35歳で亡くなるまでの7年間、現地で数多くの水彩画を残しました。その作品群は島の至宝となり、地元の人々が厳重な保管を続ける一方、近年では海外の評価も高まっています。けれども市場に出回る作品が極めて少ないため、幻の画家と称されることになりました。今回は現地のトゥクリファナ・カクノ(加来野記念館)監修の元、連作「ハナラグヒト」をTシャツに印刷し、限定87枚の作品として展開いたします。
―花と人が溶ける連作
エソランゴの人々は、新月の夜に祖先が花の精霊として甦ると信じてきました。その夜には、ラグと呼ばれる深い洞窟に集い、全身を花でまとって踊り明かします。このラグを通して花と人が一つになる儀式を、加来野は「ハナラグヒト」と題した連作に描き始めました。
―時代の波が溶ける場所
連作で共通する2つのモチーフ「創造主の右手」と「洞窟ラグ」はシルクスクリーン印刷を用いており、当時隆盛を極めていたポップアートの手法を取り入れています。60年代にポップアートを育んだ大量生産・大量消費の文化は、世界中に近代化をもたらしました。エソランゴも例外ではありませんが、この島では新しい文化をいつの間にか都合よく日常に溶け込ませ、自然と共に悠々と生きることはいつの時代も変わりません。加来野は、近代化の象徴としてシルクスクリーンを用い、島の象徴である踊り子の水彩と対比させることで、何もかも包み込む柔軟かつ強力なエソランゴの文化を描き出しました。
―日常が溶けるTシャツ
花をまとった踊り子たちは、もはや精霊か人間か、男性か女性か、フラダンサーかバレエダンサーか、あらゆる境界の上に浮かぶ曖昧な存在です。エソランゴの人々は、新月の夜に花をまとうことで、日常の規範から解き放たれます。一方、現代を生きる私たちはどうでしょう。今では当然のことですが、人間は服を着ることで社会生活を営んでいます。大量生産・大量消費がもたらした膨大な既製服は、世界中に文化的な日常生活を広めました。けれども祭礼や記念日を彩る特別な衣装も健在です。私たちは何を着るか選択することで、日常と非日常を往来しています。それでは今回のTシャツがもたらすのは、少しだけ心地よい日常でしょうか、「作品をまとう」非日常でしょうか。
◇Tシャツについて
・「ハナラグヒト」の「ハナ=87」にちなんで87枚限定。各サイズの合計が87枚です(例:S50+M30+L7=87)
・固有のエディションナンバー(01/87 - 87/87)を記載します。ナンバーの指定はできません
・水彩画の透明な質感を再現するため、白地のTシャツにインクを直接噴き付けています。インクが生地になじむので、印刷部分がゴワゴワせず着心地良好、ひび割れも起きません。ただし色落ちすることがあるため、洗濯時には裏返してネットに入れてください
・上質な水彩紙のように厚手(6.2オンス)の綿100%プレミアムTシャツを使用しています。一般的な5オンスほどのTシャツに比べると、しっかりしていて下着も透けにくいです。首元はダブルステッチで頑丈に縫い付け、よれを防いでいます
・ジャストサイズで着るのがおすすめです(画像のサイズ表を参照ください)
◆作品情報
作品名:ハナラグヒト 1965.8.26
制作年:1965年
所蔵:トゥクリファナ・カクノ
解説:なぜか椅子に掛けている珍しい姿。西洋の仮面舞踏会の影響があるのでしょうか。
サイズ
Tシャツサイズ(XS・S・M・L)
発送までの目安
21日
購入の際の注意点
◇配送について
・Tシャツ1枚の場合はレターパックライト、2枚以上の場合は宅急便でお届けいたします
・通常ご入金確認後、3週間程度で発送いたします(ご注文後に印刷を行うため少々お時間を頂戴します)
・印刷の状況により日数が前後するため、お届け日時のご指定はできません
・お届けは日本国内またはエソランゴ島内に限らせていただきます
◇送料について
Tシャツ1枚の場合は370円、2枚以上の場合は1000円の送料を頂戴いたします。ただし一部離島は別途送料を頂戴することがあります。なおエソランゴ島内は無料にてご配送いたします
◇ラッピングについて
無料でシャツ型のラッピングをいたします
(画像はイメージです。リボンの色などは異なる場合があります)
◇返品について
Tシャツに欠陥がありましたら代替品をご用意しますので、ご一報願います。欠陥がある場合を除き、返品の対応はしておりませんのでご了承ください
◇洗濯の注意点
インクの特性上、色落ちすることがあるため、裏返してネットに収めた上で洗濯機に入れてください