絵本『ここに暮らす～姫ちゃんはなごみの家のお姫さま～』

＜ホームホスピスを知っていますか？＞ ホームホスピスとは、既存の家を活用し、病気や障害があっても、 あたりまえの暮らしに近づけるように生活を整え、自然な流れの中で人生の最終段階を共に生きる場所です。 病名や年齢によって利用を制限しないので、様々な病と幅広い年齢の人々が暮らしています。 この物語は、ホームホスピス『神戸なごみの家』での日常をそのまま描きました。 姫ちゃんは、生後3カ月でなごみの家に来ました。 なごみの家に住む人たちは姫の大事な家族です。 やんちゃでお茶目な姫は、みんなに可愛がられながら、すくすく賢く成長しました。 ・・・監修者から・・・・・・ 命あるものすべてに等しく死は訪れますが、別れはやっぱり悲しくて涙が出ます。 でも、その日まで過ごしてきた日々の思い出には笑顔があふれています。 人の死が身近にあるから怖いのではなく、 誰にでも訪れるから、1日1日を大切にしたいと思っています。 あるとき、ご遺族から 「母は、旅立っても、なごみの家の仲間と一緒にいるから寂しくないですね」と 言われたことがありました。 なごみの家で最期まで過ごしてお見送りをしてきた方々と姫は、 今も一緒にいるのではないでしょうか。 松本京子：NPO法人ホームホスピス「神戸なごみの家」理事長 ・・・・・・・・・・・・・ 監修：松本京子 （NPO法人ホームホスピス「神戸なごみの家」理事長・全国ホームホスピス協会 副理事長） 絵と構成：吉田恵子 文：吉田利康 仕様：上製本・32ページ・4C 発行：いびら工房（2019年3月） ISBN978-4-9909101-5-0 価格：1,650円（税抜 1,500円）