夕霧《源氏物語シリーズ》ポニーフック

☆この作品は受注制作品です☆ ご注文をいただいてから発送まで10日ほどお時間をいただきます。 使用金具は予告なく変更になる場合があります。 《源氏物語シリーズ》の9つめに、光源氏と葵上の長男、夕霧をモチーフにした加賀ゆびぬきのポニーフックを作りました。 表面の模様は絹糸をかがって作っています。 光源氏の教育方針によって、元服とともに六位という低い位を与えられた夕霧。 いとこで恋人の雲居雁（くもいのかり）の侍女に位の低さを馬鹿にされてしまいます。そのころ着ていたのが、六位にゆるされた色である浅葱色（明るい青緑）の袍でした。 また後に、雲居雁との婚礼で光源氏に勧められて縹色（明るい藍色）の直衣を着ます。 そういうわけで、わたしの中の夕霧のイメージカラーは青系です。 この作品は、浅葱、縹を含む4色の青糸に白糸を足した5色を使って作りました。 色好みの父・光源氏と対照的に「まめびと（実直な人）」と呼ばれる夕霧、その真面目さを、ゆびぬきをまっすぐに貫くラインで表しています。 くぐり刺しという技法をたくさん使う難しい模様ですが、徐々にラインが見えてくるのが楽しい模様でもあります。 おそろいでヘアクリップ（大）もあります。 +++++++++++++++++++ 《百人一首シリーズ》を100首分作り終えて、次のテーマとして、リクエストも多く、わたしの好きな古典の中でも王道の『源氏物語』の人物をモチーフにした作品を作っていこうと思いました。 54帖という長い物語、登場人物は500人を超えると言われますが、その中でも主に光源氏と関わりのあった女君を中心に作りたいと思っています。 古典文学は、現代、それほど身近な存在ではありませんが、源氏物語は日本では知らない人がいないくらい有名な物語。 それぞれ思い入れのあるキャラクターやエピソードも多いと思います。 王朝絵巻のようにカラフルでうつくしい加賀ゆびぬきアクセサリーをひとつひとつ丁寧に作っていきたいです。 +++++++++++++++++++ 加賀の工芸品、加賀ゆびぬきをアレンジしたものです。 加賀ゆびぬきはその名の通りお裁縫に使うゆびぬきとして作られてきたものです。 なので、普通は指輪くらいのサイズなのですが、るまんとではそれをアレンジゆびぬきとして大きくつくってアクセサリーに加工しています。 表面は布を貼ったように見えますが、ひと針ひと針、絹の手縫い糸でかがって模様を作ってる、刺繍の一種です。 模様面は絹糸のすべすべつやつやとした質感です。 絹なので高級感がありますが、ぜひ日常のカジュアルな場面に取り入れてください。おしゃれ度をワンランクアップさせてくれます。 模様面は絹糸でできているため、濡れ・汚れに弱くなっています。 濡れた時はこすらず水分を拭きとって乾かしてください。