海の妖精アイゲン　ポニーフック

【作品誕生ストーリー】 女性はいつも帰宅する時に 海沿いを通っている。 毎日海を眺めるのが日課になっていた。 海を眺めながら 「今日はちょっと失敗しちゃった〜」 「上司に嫌味言われるし、もううんざり」 「なんで私ばっかり言われるのよ」 とまるで海に話しかけるように 心の中でつぶやいた。 彼女は朝から会社で 頼まれたコピーの部数を間違えたり 電話で受けた伝言内容を聞き間違えたり ミスが続いていた。 ミスのことを思い返して 落ち込みながら彼女は海を眺めていた。 その日の海はまるで 時間が止まっているのかと思うほど 波がなく静かだった… 「なんか今日の海は穏やかだな、全然波がない」 そう思いながら彼女は 潮の香りが漂う砂浜を歩いて 海をぼんやり眺めていた。 すると海の中で何かが光っていることに 気がついた。 「なんだろうあの光？」 彼女は不思議に思い光を見つめていた。 するとその光が突然大きくなって 彼女を包み込んだ。 「えっ」 と彼女が思った時には目の前が光で いっぱいになり周りが見えなくなっていた。 そして光が落ち着き周りを見渡すと なんと海の中に彼女はいた！ とっさに「溺れる！」と思ったが 全然苦しくないし、体も濡れていかなった。 「どういうこと？」と思いながら 周りをキョロキョロ見渡していると 目の前に光の玉が現れた。 その光の玉はよく見ると人の姿をしていた。 しかも背中に羽が生えている。 そう、それは妖精だったのだ。 するとその妖精が 「私はアイゲン、海の妖精よ」 と言った。 女性は 「妖精？妖精がなんで私を海へ連れてきたの？」 と聞いた。 アイゲンは 「あなたが私を求めていたからよ」 と言った。 女性は不思議そうな顔をして 「どういうこと？」と聞いた。 アイゲンは 「深呼吸してもっと落ち着いてみたら？」 「落ち着いてやれば仕事も大丈夫よ」 と言った。 そう言うとアイゲンは女性の手を握った。 アイゲンに手を握られた瞬間、 女性は今まで感じていたモヤモヤが スーッとなくなっていく感じがした。 「あなたはもう大丈夫よ」 とアイゲンは女性に言った。 するとまた女性は光に包まれた。 そして女性が目を開けると そこは砂浜だった。 「あれ、さっきのはいったい何だったの？」 と思ったとき、 手に何かを握っていることに気づいた。 手を見るとそこには さっきまでいた海の中の色に輝く石だった。 その石を持っていると さっき海の中でアイゲンに手を握られた時の 感覚が蘇ってきた。 「明日も頑張れそう♪」 「ありがとう、アイゲン」 次の日、彼女は 1つもミスなく仕事をこなすことができた。 そんな彼女の胸元には青く輝く石が光っていた。 アイゲンのおかげで 女性は心に余裕が生まれ 仕事も上手くこなせるようになったのだ。 ーーーーーーーー 手に取った人が癒されますようにと願いを込めて作りました。 ーーーーーーーー ・サイズ 鉱石部分：約4.5cm×2.5cm×0.5cm ・素材 レジン