24.このたびは《百人一首シリーズ》ネックレス

このたびはぬさもとりあへずたむけやまもみじのにしきかみのまにまに （この度の旅は急だったのでお供えの幣も用意できませんでしたが、この手向山の紅葉で織り重ねた錦のような美しい風景を神のみ心のままに手向けようと思います） 菅家の和歌をモチーフに、加賀ゆびぬきのネックレスを作りました。 表面の模様は、絹糸をかがって作っています。 学問の神様、菅原道真が宇多天皇の御幸に同行したときに詠んだ和歌だそうです。 掛詞や見立て、祝詞の「神のまにまに」の引用など、賢さが溢れ出ているような和歌ですね。 紅葉の青葉から紅く色づくまでの6色を、幣の形に見えるように配置しました。 くぐり刺しという技法を使っています。 鮮やかな秋色の色合わせです。おそろいで大きめバレッタ（）もあります。 鎖は少し長めで、全長約60センチ（ゆびぬき部分含む）、ゆびぬき部分が胸もとに来るぐらいの長さです。色は写真ではわかりにくいですがライトゴールドです。 付け外ししやすいマグネットクラスプを使っていますが、カニカン+アジャスターに変更もできます。 ゆびぬき部分のサイズは約11ミリ×55ミリです。 +++++++++++++++++++ るまんとは、ハンドメイド以外に、歌人としても活動しています。 およそ31音にこころや風景、あらゆるものを表現する短歌というものに魅せられてもう20年以上続けています。 ゆびぬきも、短歌・和歌も現代人にとってそれほど身近とは言えないものです。でも、もっと身近に感じてほしい、気軽に身に着けて、口遊んでほしい、そんな気持ちで、百人一首の歌をモチーフにしたゆびぬきアクセサリーを作る《百人一首シリーズ》を始めました。 るまんとの作品がゆびぬきや和歌・短歌に触れるきっかけになれれば、とてもうれしいです。 +++++++++++++++++++ 加賀の工芸品、加賀ゆびぬきをアレンジしたものです。 加賀ゆびぬきはその名の通りお裁縫に使うゆびぬきとして作られてきたものです。 なので、普通は指輪くらいのサイズなのですが、るまんとではそれをアレンジゆびぬきとして大きくつくってアクセサリーに加工しています。 表面は布を貼ったように見えますが、ひと針ひと針、絹の手縫い糸でかがって模様を作ってる、刺繍の一種です。 模様面は絹糸のすべすべつやつやとした質感です。 絹なので高級感がありますが、ぜひ日常のカジュアルな場面に取り入れてください。おしゃれ度をワンランクアップさせてくれます。 模様面は絹糸でできているため、濡れ・汚れに弱くなっています。 濡れた時はこすらず水分を拭きとって乾かしてください。