◎この瓦当文の特徴を探る
安東麟動画で書いています。https://youtu.be/O8cTuv6abw0
このとりを含む瓦当文の資料はこちら
https://www.dropbox.com/s/iedmra0xb0932jz/IMG_20220430_0005.pdf?dl=0
「千秋萬歳」の中央に鳥の形があり、文字は上下に「千秋」、左右に「万歳」が配置されている。「千」と「秋」字が、鳥のくちばしの表現を含んだ形となっている。「千」は、人の側身形であったという原義は、もはやここにはなく、完全に鳥の形を象り、羽を大きく広げた形である。羽の下には、鳥の羽ばたきによる風か、広げた羽を表しているのか、装飾的な点が含まれている。「秋」は、「禾」の上部に鳥のくちばしを含んだ形で、「禾」の一部にも「火」もうねりを加える。「萬」、「歳」ともに、下部にうねりを長く作る。
左には、『説文』篆文を添付した。筆法の資料にて、書く順番を確認しつつ、横に長く扁平な「千秋」と、縦に長い「万歳」を楽しんでほしい。
瓦当文とは
軒先に出た円形の瓦には、古くから装飾が加えられた。型に粘土を押しあてて整形して焼きあげたもので、軒(のき)丸瓦(まるがわら)には、文字や画像の装飾がされており、その文字を瓦当文と呼ぶ。もとは、半円形から始まり、円形となった。
漢時代に流行し、その多くが篆書で、他には虫書体や隷書がある。
瓦当文は、宮殿の名、役所の建物を示すもの、神や祖先をまつる建物やお墓に飾られたもの、また、めでたい語句の吉祥語が記されたものがある。円の内部の、扇面状の限られた空間に合うようにデフォルメされ、その文字造形は意匠性の強いものが多い。
◎この瓦当文の特徴を探る
安東麟動画で書いています。
このとりを含む瓦当文の資料はこちら
https://www.dropbox.com/s/iedmra0xb0932jz/IMG_20220430_0005.pdf?dl=0
「千秋萬歳」の中央に鳥の形があり、文字は上下に「千秋」、左右に「万歳」が配置されている。「千」と「秋」字が、鳥のくちばしの表現を含んだ形となっている。「千」は、人の側身形であったという原義は、もはやここにはなく、完全に鳥の形を象り、羽を大きく広げた形である。羽の下には、鳥の羽ばたきによる風か、広げた羽を表しているのか、装飾的な点が含まれている。「秋」は、「禾」の上部に鳥のくちばしを含んだ形で、「禾」の一部にも「火」もうねりを加える。「萬」、「歳」ともに、下部にうねりを長く作る。
左には、『説文』篆文を添付した。筆法の資料にて、書く順番を確認しつつ、横に長く扁平な「千秋」と、縦に長い「万歳」を楽しんでほしい。
瓦当文とは
軒先に出た円形の瓦には、古くから装飾が加えられた。型に粘土を押しあてて整形して焼きあげたもので、軒(のき)丸瓦(まるがわら)には、文字や画像の装飾がされており、その文字を瓦当文と呼ぶ。もとは、半円形から始まり、円形となった。
漢時代に流行し、その多くが篆書で、他には虫書体や隷書がある。
瓦当文は、宮殿の名、役所の建物を示すもの、神や祖先をまつる建物やお墓に飾られたもの、また、めでたい語句の吉祥語が記されたものがある。円の内部の、扇面状の限られた空間に合うようにデフォルメされ、その文字造形は意匠性の強いものが多い。