ガラスの雫の小さなオブジェ 「春の園」

ふと目に留まった半透明で淡いピンクと黄色のガラス。 並べてみるととても柔らかく明るい色彩で、「この色でオブジェを作ってみよう」と思い立ち、制作した雫型のガラスのオブジェです。 半透明のガラスをたくさん使用すると、柔らかい雰囲気にはなるけれど、ガラス特有の透明感が感じられないものになってしまことも。 そこで選んだ黄色とピンクのガラスの間により透明度の高いピンクのガラスを重ねました。 光が差し込むと所々に色が透けて見え、とても綺麗です。 最後に純銀箔が練り込まれた透明なガラスを一巻き。 どこかまだ少し冷たさのある清廉な春風をイメージしました。 出来上がったオブジェからは黄色とピンクの春の小花たちが咲き乱れる野原のような雰囲気が感じられます。 そこでタイトルを「春の園」としました。 制作は自宅のリビングの一角を小さな工房にし、バーナーを使ってガラスを溶かしながら行っています。 ガラスの粘りと重力と遠心力によって作り出される優しい曲線と、その透明感は、ガラスならではのものだと感じています。 置物として自立できるよう、ガラスの底を少しだけ平らにして仕上げました。 触るとゆらゆらと揺れますが、平らで安定した場所であれば問題なく飾っていただけます。 繊細で優美な自然の色彩。それをそのままに表現することは難しく、できているとはとても言えないけれど、そこに感じた優しさや感動を少しでも作品に表していけたらと思い、制作しています。 光のあたる窓辺、机の上、玄関、、、。 お好きな場所に飾っていただき、ガラスならではの透明感と色彩、柔らかなフォルムをお楽しみいただけましたら幸いです。 ＊サイズと重さ＊ 高さ：約3.1cm 幅：2.2cm 重さ：約18g