「大」

手足を広げて立つ人を正面から見た形。 おおきい、さかん、すぐれるの意味。 古代文字を十年以上学んで書いていた時に、友人に、「ねえ、大という漢字で、ひとを表さなかったのは、なんで❔」と質問されました。 おそらく、「人」という文字は、人の側身形であるという説明をした時に、友人が発したのでありましょう。 その言葉に、わたしは、友人の感覚的な鋭さと、自分の古代文字に関しての探究の浅さを思い知ったのでした。 その時には、説明することができませんでしたが、いまは、言えます。 「大」は支配者の姿。 明らかに、おおきく、すぐれた人を示すのが「大」です。 大を基本形とした文字が多数作られており、それらの字形から、王宮のひとの姿であることが見受けられるようです。 ここからは、大を基本的な形とする文字を添付していきますので、ご一緒に楽しんでください。