「月」青銅器の文字である金文を金泥で書きました。

月作品、いいですよ。 たった一文字ですが、黒の中に、黄金に輝く月の形、もう書けないかもしれません。 いまでも、手に取っていても、惚れ惚れします。 おそらく数年間に書いた時に、何枚も無駄にしていると思います。この一枚のみ、これだけ、たった一文字のみ残しているということは、これが一番うまくいったのだと思います。 書家は、いつどんな時でも、うまく書けると思ったら、大間違いです。 天気がよくて、でも湿気があって、怒っていなくて、気分が落ち着いていて、家人がほどよくいなくて、食事前のお腹が空きすぎてもいなくて、食事後の腹がいっぱいで眠さと戦っていなくて、身体に痛いところがなくて、なんだか今日はほんとに爽やかで良い気分だわと思ったときしか、わたしは書けません。 ただ、そんな気分の良いときは、筆を持って、じっとしていたくないから、やはり、そうそう書けません。 これ、一番うまいです。是非ご購入をお考えください。