椿と牡丹柄の布製ブックカバー【四六判】

カラフルな椿と牡丹柄の布を四六版サイズのブックカバーに仕立てました。 調整の部分は左止め、大事な本を傷めないよう、裏地には滑りにくい帆布を使っているので、手触りはしっかりしていますよ♪ ちくちく手縫いで作っています。縫い目が少し歪んでいることもありますが、それも味として楽しんでいただければ嬉しいです☆ いつも縫いながら、この布はどんな本と出会うだろうと考えます。四六判はあんまり持ってないのですが、田牧大和さんの「甘いもんでもおひとつ」。図書館で文庫だと思って申し込みしたら、大きい本がきてビックリしましたが、おもしろくてすぐに読みました。上菓子屋百瀬屋の兄弟は、両親を亡くしたあと、おじ夫婦にいきなり追い出される。職人として良い腕を持つがおっとり者の兄と、商才がありしっかり者の弟は、父の弟子だった知人を頼り「監千堂」を開く。おじが急に変わった理由もわからず、嫌がらせを受けながらも、おっとり者の兄はともかく菓子を作ることになると他が見えない。 和菓子で人を慰め、幸せにしたい職人と、その繋がりが作る人の輪のお話です。