畏怖

木彫りの猫です。 素材はヒノキ、着彩はアクリル絵の具です。 自分と違うもの、知らないものは、怖く感じたり、気持ち悪く感じたするらしい。 未知の危険から身を守るための無意識の反応なのだと思う。 見た目や言動が多数と違う人が、孤立したり避けられたりすることがあるのは、そういう理由もあるんだろう。 我が家には目が膜で覆われた猫がいます。 家の人間は、子猫の頃に酷い猫風邪の状態で拾ったところからの推移をずっと見てきたので、この目を愛しいとしか思わないけど、知らない人がこの猫をいきなり見たら、怖いと思うこともあるのかもしれない。 ちなみにこの猫は、目が見えないから大体のものを最初怖がります。だけど、怖いからって最初から拒絶はしません。怖がりながら時間をかけて相手を知ろうとします。今は家の中を自由に走り回り、フクロモモンガとも仲良く、掃除機には毎回果敢に立ち向かいます。 世界が未知なものだと知ってる者のほうが、受け入れることのできるものは多いのかもしれないなと思わされます。