【作品誕生ストーリー】
女性は毎日せかせかと
目まぐるしく働いていた。
朝は時間との戦いだ。
出勤までの間に
子供と夫のお弁当と朝食を作り
2人を送り出す。
会社に着いたら
仕事との戦いだ。
山のようにある仕事を
淡々とこなしていく。
家に着くと夜の部スタート。
家事を一通り済ませ
やっと一息つける頃には
もう寝る時間だ。
彼女はこの生活が普通だと思っていた。
でも彼女は気づかないうちに
ボロボロになっていた…
日が長くなり夕方でもまだ明るいと感じる
ある日の帰り道。
彼女はいつも通り、
せかせかと歩いていた。
彼女が歩いていると
どこからか声が聞こえてきた
「何をそんなに急いでいるの?」
でも彼女は空耳だと思い
そのまま歩き続けた。
するとその声は
「ねぇってば」
「聞こえているんでしょ?」
と言ってきた。
明らかに空耳ではないなと思った彼女は
立ち止まり辺りを見回した。
するとさっきの声が
「上だよ」と言った。
そう言われて彼女が上を見上げると
そこには人のような姿をした生き物が浮いていた。
金色の羽が生えているその生き物は
手のひらに乗りそうなほど小さかった。
その生き物は彼女の目の前まで
降りてくると
「私は妖精のクイルテ」と名乗り
「あなたが私を必要としているから現れたの」
と言った。
そう言われて彼女は
「え?私があなたを必要としている?」
「どういうこと?」
と言った。
すると妖精のクイルテは
「毎日毎日忙しそうにしてるけど
ちゃんと休めてる?」
と彼女に言った。
彼女は
「ちゃんと寝てはいるけど」
と答えた。
クイルテは
「体じゃなくて心は休めてる?」
「最近笑ったのはいつ?」
と言った。
クイルテのその言葉に彼女は
はっとした。
「そういえば、最近笑った記憶ないや」
クイルテは
「ちゃんと心も休ませないとダメよ」
そう言うと小さな体で彼女を抱きしめた。
クイルテに抱きしめられた途端
彼女は今までピンと張っていた糸が
切れたように急に涙が溢れてきた。
「あれ、なんか急に涙出てきた」
「そういえば最近泣いてもなかったわ」
と彼女は笑いながら泣いていた。
彼女は日々目まぐるしく生活していたせいで
感情が壊れる一歩寸前だったのだ。
クイルテの手は小さいのに
暖かくて触れられると
ほっと心が落ち着いた。
そしてほんのり木の匂いがして
日の光が差し込む森の中で
寝転がっているような感覚だった。
「これからは心の休息を忘れないでね」
とクイルテは言うと
彼女にあるものを持たせた。
「これを目につくところに身につけていれば
私のことを思い出せるわ」
彼女はもらったものを見ると
それは緑に輝く石のようなものだった。
空にかざすと透き通って見えて
とても綺麗だった。
「ありがとうクイルテ」
「毎日身につけてお守りにするわ」
と彼女は言った。
彼女は今日も
クイルテにもらった石を身につけ
笑顔で過ごすのだった。
ーーーーー
・サイズ
全長約9cm
・素材
レジン、クリスタルガラス
【作品誕生ストーリー】
女性は毎日せかせかと
目まぐるしく働いていた。
朝は時間との戦いだ。
出勤までの間に
子供と夫のお弁当と朝食を作り
2人を送り出す。
会社に着いたら
仕事との戦いだ。
山のようにある仕事を
淡々とこなしていく。
家に着くと夜の部スタート。
家事を一通り済ませ
やっと一息つける頃には
もう寝る時間だ。
彼女はこの生活が普通だと思っていた。
でも彼女は気づかないうちに
ボロボロになっていた…
日が長くなり夕方でもまだ明るいと感じる
ある日の帰り道。
彼女はいつも通り、
せかせかと歩いていた。
彼女が歩いていると
どこからか声が聞こえてきた
「何をそんなに急いでいるの?」
でも彼女は空耳だと思い
そのまま歩き続けた。
するとその声は
「ねぇってば」
「聞こえているんでしょ?」
と言ってきた。
明らかに空耳ではないなと思った彼女は
立ち止まり辺りを見回した。
するとさっきの声が
「上だよ」と言った。
そう言われて彼女が上を見上げると
そこには人のような姿をした生き物が浮いていた。
金色の羽が生えているその生き物は
手のひらに乗りそうなほど小さかった。
その生き物は彼女の目の前まで
降りてくると
「私は妖精のクイルテ」と名乗り
「あなたが私を必要としているから現れたの」
と言った。
そう言われて彼女は
「え?私があなたを必要としている?」
「どういうこと?」
と言った。
すると妖精のクイルテは
「毎日毎日忙しそうにしてるけど
ちゃんと休めてる?」
と彼女に言った。
彼女は
「ちゃんと寝てはいるけど」
と答えた。
クイルテは
「体じゃなくて心は休めてる?」
「最近笑ったのはいつ?」
と言った。
クイルテのその言葉に彼女は
はっとした。
「そういえば、最近笑った記憶ないや」
クイルテは
「ちゃんと心も休ませないとダメよ」
そう言うと小さな体で彼女を抱きしめた。
クイルテに抱きしめられた途端
彼女は今までピンと張っていた糸が
切れたように急に涙が溢れてきた。
「あれ、なんか急に涙出てきた」
「そういえば最近泣いてもなかったわ」
と彼女は笑いながら泣いていた。
彼女は日々目まぐるしく生活していたせいで
感情が壊れる一歩寸前だったのだ。
クイルテの手は小さいのに
暖かくて触れられると
ほっと心が落ち着いた。
そしてほんのり木の匂いがして
日の光が差し込む森の中で
寝転がっているような感覚だった。
「これからは心の休息を忘れないでね」
とクイルテは言うと
彼女にあるものを持たせた。
「これを目につくところに身につけていれば
私のことを思い出せるわ」
彼女はもらったものを見ると
それは緑に輝く石のようなものだった。
空にかざすと透き通って見えて
とても綺麗だった。
「ありがとうクイルテ」
「毎日身につけてお守りにするわ」
と彼女は言った。
彼女は今日も
クイルテにもらった石を身につけ
笑顔で過ごすのだった。
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・サイズ
全長約9cm
・素材
レジン、クリスタルガラス