No.0573　ヒュギエイアの杯

ヒュギエイアの杯 ギリシア神話に登場する医神アスクレピオスの娘のヒュギエイアが持っていた蛇が巻きついた杯。 ヒュギエイアはギリシア神話に登場する女神で、健康の維持や衛生を司ります。 父が持つアスクレピオスの杖と並び医療・医術の象徴として世界的に広く用いられているシンボルマークで、アスクレピオスの杖が医学のシンボルとされるのに対し、ヒュギエイアの杯は薬学のシンボルとして用いられる場合が多いのが特徴となっています。 古代ギリシアには、トリートメント(治療)に興味を持つアスクレピオス派の医師と、ヒーリング(治癒)に興味を持つヒュギエイア派の考え方がありました。 アスクレピオス派の考え方は、そのまま西洋医学へと受け継がれ、ヒュギエイア派の考え方は心身のバランスを重視した医学として受け継がれることになりました。