チュナのひとこと｜フクロアリクイ・チュナ｜パスケース

森のひなた、どこからか聞こえてくるのは、 フラミンゴのプープーとポーポーの大ゲンカ。 「ぼくのが正しい！」「ちがうよ、こっちだってば！」 そっくりなふたりが、そっくりな声で言い合っています。 そんな声を聞きつけて走ってきたのは、 フクロアリクイのチュナ。 「ちょっとちょっと、ケンカはやめて〜！」 チュナはふたりの間にすっと入り込み、手をぱんっと鳴らしました。 近くの草の陰には、カイツブリのプクルオの姿も。 「……無理だよ。やめた方がいい」と、低くつぶやく彼。 だけどチュナは聞いちゃいません。 「さあさあ、順番に言ってみよっか！」 まるで先生みたいに、ぴょこぴょこ跳ねるチュナに、 プープーとポーポーも、ちょっとだけ言葉を飲みこみます。 ――今日の勝負、どうやらチュナの勝ちみたい。 にぎやかだけど、どこかあったかい。 そんな森の仲間たちを描いた、物語のあるパスケースです。 ⸻ 【登場キャラ関連作品】 〇カイツブリ（プクルオ）／パスケース 【見つめる瞳】https://minne.com/items/24751579 〇フラミンゴ（プープーとポーポー）／パスケース 【まけられない日】https://minne.com/items/17657008 〇ノート記事 【にぎやか勝負】https://note.com/animal_holm/n/na2630bca61e7