#139　深紅の華（ループタイ用ループ付き）

「何かご入り用でしょうか」 落ち着いた声の主は背の高い黒髪の青年だった。 切れ長で鳶色の瞳は、決して不愛想ではないが笑みも湛えてはいない。 店の灯りはほの暗く、誰かを何時迎えても良い雰囲気というよりは 勇気を出してその扉を開けて中に踏み込んだ者にだけ 何かしらの挨拶を呈する、という風情を醸し出している。 「お探しの物があればお手伝い致します」 白い手袋をはめた左手を胸の前にあてて青年は少し頭を垂れた。 彼の着ている艶のある真紅のストライプシャツが、昨晩の夢を思い起させる。 「僕が探しているのは--------」 この店になら少年の探している物がきっとあるはずだと思った。 ……夢にみたあの紅い華。胸元を飾るための特別な……中央に宇宙が眠るあの飾り……。 ★★★ シックなお色のロゼットが完成しました。 黒×白のストライプを基調に、深紅に染まる型押しストライプのサテンリボンのロゼットが重なります。 銀古美のミール皿と歯車パーツが小さ目ながらロゼットとの程よいコントラストに。 中央のレジンには歯車と煌めく星々が。 今回は裏面にクリップつきブローチピンを装着し、ループタイ用の紐もお付けします。紐のお色は深紅です。 少年装はもちろん、バッグの飾りや着物の帯まわりの装飾としてお使いいただくと 楽しみが広がります。あなただけのコーディネートを見つけてください。