貝がら 巾着 モスリン鶴

貝がら巾着 あめちゃん入れ。 「お婆ちゃんのあめちゃん」 ひぃふぅみぃよういつむぅななやぁ、ここのつ、とーお お婆ちゃんは、 小さなビーズを数えながら糸に通し、 細編みでがま口財布をいつも作っておりました。 お婆ちゃん子だった私は毎日毎日その横について その姿を眺めておりました。 時折り、ふと顔を上げて鞄をゴソゴソ。 「あめちゃん やろか？」 そう言っていつも黄色い透明な飴をくれました。 舌の上で転がしてゆくと、だんだん尖っていくのが楽しくて。 あの時のあの飴は？ ああ、黄金糖か、そうそうこの形懐かしい。 ん？でもお婆ちゃんの飴には茶色い飴も入ってたのに、入って無いなぁ。時々茶色い黄金糖が入ってて、大人な味がしたっけなぁ。 ああ、違いました、黄金糖では無く“純露”という飴でした。 純露、見かけないなぁ、今でもどこかに売ってるのかな？ ♪緑の丘の赤い屋根〜 とんがり帽子の時計台 鐘が鳴ります　キーンコーンカーン メーメー子山羊も啼いてます〜♪ お婆ちゃんがよく口ずさんでいた古い歌 純露は見つからなかったけれど、 代わりに黄金糖を巾着に入れて。 私も鞄にあめちゃんを。 サイズ 横13.5センチ縦10センチ 素材:表布内布共にモスリン。 強度を保つ為全てに接着芯を貼り薄手のキルト綿を挟んであります。 ロー引きコード、包みボタン