意味解読の続報26 戦争はどうやったらなくなるのしょうか。そもそも人類の歴史の基本状態が戦争状態です。平和はイレギュラーであり、戦争状態のさなかの局所的な一過性のモラトリアムです。ホッブズは「万人の万人に対する闘争」を人間関係の基本状態としました。この闘争状態の中で人が一番効率よく身を保全するには強力なリーダー(権力者‐実力者)のもとに全員がメンバーとして中心化されることです。つまりメンバー同士が社会的な契約を結んで休戦し、各々が主権を委譲するリーダーにその権能によって全員の安全を保証してもらうのです。しかしリーダーにはメンバーは命を捧げなければなりません。そのような部族が複数あれば部族間の闘争状態は残るからで、部族を守るためには対外的闘争に身を投じなければならないからです。現在の世界も国家間でほぼそうした状況です。では諸グループがまとまって世界が一つのグループになればいいという発想が世界宗教です。普遍的な神がリーダーになれば全てが丸く治まるということですが、周知の通り宗教対立はむしろ主要な戦争の原因です。民主主義は「万人の万人に対する闘争」を前提とするその打開策として、空位の中心権力の座に万人が過渡的に付きうる制度ということです。
定形は文明を不定形は自然を象徴しています。
つまるところ自然とは、文明に抵抗してくるところのものであり、文明とは自然をコントロールすることですが、自然とはそれがままならず、それどころか文明を崩壊させてしまうものです。これまでほとんどの文明が、環境破壊の末に自然からのしっぺ返しを受けて滅んできました。人間における失敗とは、人為に対する想定外の自然の反作用のことです。
人間が発明した神という概念は、自然の中の空白(0の発明)のことであり、自然の因果連鎖を超えた非存在の無のことです。よって人間の目指すものは、自然の摂理を超えた霊魂の不滅(宗教)や、現世においては不老不死の欲望(科学)、以外にないことになります。
もし、この空白を信じるのをやめ、そこに託した希望や夢を断念してしまうと、人生の意味(物語)そのものが失われてしまうことになります。こうして人間の宿題は、未踏の空白とそこにふさわしい聖像を探す不可能な旅となります。
綿布にアクリル絵の具で描いた絵で、サイズは綿布が95×135㎝ほどです。綿布の生成り地の余白部分も作品のうちです。シリーズで50点ほどあります。
意味解読の続報26 戦争はどうやったらなくなるのしょうか。そもそも人類の歴史の基本状態が戦争状態です。平和はイレギュラーであり、戦争状態のさなかの局所的な一過性のモラトリアムです。ホッブズは「万人の万人に対する闘争」を人間関係の基本状態としました。この闘争状態の中で人が一番効率よく身を保全するには強力なリーダー(権力者‐実力者)のもとに全員がメンバーとして中心化されることです。つまりメンバー同士が社会的な契約を結んで休戦し、各々が主権を委譲するリーダーにその権能によって全員の安全を保証してもらうのです。しかしリーダーにはメンバーは命を捧げなければなりません。そのような部族が複数あれば部族間の闘争状態は残るからで、部族を守るためには対外的闘争に身を投じなければならないからです。現在の世界も国家間でほぼそうした状況です。では諸グループがまとまって世界が一つのグループになればいいという発想が世界宗教です。普遍的な神がリーダーになれば全てが丸く治まるということですが、周知の通り宗教対立はむしろ主要な戦争の原因です。民主主義は「万人の万人に対する闘争」を前提とするその打開策として、空位の中心権力の座に万人が過渡的に付きうる制度ということです。
定形は文明を不定形は自然を象徴しています。
つまるところ自然とは、文明に抵抗してくるところのものであり、文明とは自然をコントロールすることですが、自然とはそれがままならず、それどころか文明を崩壊させてしまうものです。これまでほとんどの文明が、環境破壊の末に自然からのしっぺ返しを受けて滅んできました。人間における失敗とは、人為に対する想定外の自然の反作用のことです。
人間が発明した神という概念は、自然の中の空白(0の発明)のことであり、自然の因果連鎖を超えた非存在の無のことです。よって人間の目指すものは、自然の摂理を超えた霊魂の不滅(宗教)や、現世においては不老不死の欲望(科学)、以外にないことになります。
もし、この空白を信じるのをやめ、そこに託した希望や夢を断念してしまうと、人生の意味(物語)そのものが失われてしまうことになります。こうして人間の宿題は、未踏の空白とそこにふさわしい聖像を探す不可能な旅となります。
綿布にアクリル絵の具で描いた絵で、サイズは綿布が95×135㎝ほどです。綿布の生成り地の余白部分も作品のうちです。シリーズで50点ほどあります。