作品説明
毎年 新年を迎えて9日目に「星兎洋装店」は開店します。
その年の収穫作業が終わり、木枯らしの吹く頃になると
街はずれの煉瓦造りのビルヂングの前に看板があらわれます。
星と兎と糸と針がかたどられた「ほしうさぎようそうてん」。
夕暮れ時にはそのビルの地下に続く階段へ、
様々な年恰好の紳士方が降りてゆくのです。
彼らは皆、星兎たちのつくるとっておきの洋装品を
注文するためにやって来ます。
ある者は小さく尻尾が長かったり、
ある者は大きく角や牙が生えていたり、
毛むくじゃらや甲羅や鱗が見え隠れする客が
月の暗い晩に訪れるのです。
そしてクリスマスが終わる頃に店は再び閉まり、
星兎達は光のさすことのない地下の工房で
客から受けた注文の品を、
器用な手つきでこしらえてゆくのでした。
それは見事な出来栄えで、
星屑や月の光を集めたかのような洋装品ができあがります。
新年を過ぎて品物を受け取りに来る紳士たちの満足そうな顔が
どんなにかすばらしい品々を手にすることができたのか
物語っているのです。
しかし鶯のさえずる雪解けの頃には
何もなかったのように看板が消え格子扉が閉ざされ
ぱったりと誰も足を運ばなくなるのです。
星兎たちは一体どこへ行ったのでしょう?
紳士たちは一体何を手にしたのでしょう?
★★★
星兎たちのこしらえた洋装品を少しだけ、皆様にお届けします。
販売は1月9日(金)夜を予定しています。
毎年 新年を迎えて9日目に「星兎洋装店」は開店します。
その年の収穫作業が終わり、木枯らしの吹く頃になると
街はずれの煉瓦造りのビルヂングの前に看板があらわれます。
星と兎と糸と針がかたどられた「ほしうさぎようそうてん」。
夕暮れ時にはそのビルの地下に続く階段へ、
様々な年恰好の紳士方が降りてゆくのです。
彼らは皆、星兎たちのつくるとっておきの洋装品を
注文するためにやって来ます。
ある者は小さく尻尾が長かったり、
ある者は大きく角や牙が生えていたり、
毛むくじゃらや甲羅や鱗が見え隠れする客が
月の暗い晩に訪れるのです。
そしてクリスマスが終わる頃に店は再び閉まり、
星兎達は光のさすことのない地下の工房で
客から受けた注文の品を、
器用な手つきでこしらえてゆくのでした。
それは見事な出来栄えで、
星屑や月の光を集めたかのような洋装品ができあがります。
新年を過ぎて品物を受け取りに来る紳士たちの満足そうな顔が
どんなにかすばらしい品々を手にすることができたのか
物語っているのです。
しかし鶯のさえずる雪解けの頃には
何もなかったのように看板が消え格子扉が閉ざされ
ぱったりと誰も足を運ばなくなるのです。
星兎たちは一体どこへ行ったのでしょう?
紳士たちは一体何を手にしたのでしょう?
★★★
星兎たちのこしらえた洋装品を少しだけ、皆様にお届けします。
販売は1月9日(金)夜を予定しています。