【説明】ドイツシュリンクについて

ドイツシュリンクについて 別名シュランケンカーフとも言い、ドイツの老舗タンナー（革を作る会社）であるペリンガー社が製造しており、ペリンガー社を代表する革です。 生後6ヶ月以内の仔牛の皮を使用したものなので、 ・柔らかくしなやか ・傷が少ない ・肌理が細かい 良質でとても高価な革です。 動物の皮を人が使えるように柔らかくして加工することを「鞣す（なめす）」というのですが、鞣し方にも種類があり、ドイツシュリンクの場合「クロム鞣し」という鞣し方を使用しています。 クロム鞣しの特徴としては、 ・柔軟性 ・弾力性 ・耐熱性 ・吸湿性 があります。 その中でもドイツシュリンクは弾力性に優れていて、尚且つ丈夫で、傷つきにくく水気にも強いという、とても優れた革です。 また、名前にもある「シュリンク」は「収縮」という意味で、専用の薬剤にしっかりつける事で革が収縮して、面積が小さくなるのですがその分密度が増し、よりタフな革になります。またその収縮の影響でできる表面のシワ模様を「シボ」と言います。 日本で出回っている多くのシュリンクレザーはシボの型押し（機械で革をプレスして模様をつける方法）が多く、シボが均一になりますがこれでは収縮していないのでタフさなどに欠けます。しかし、ドイツシュリンクは薬剤だけで収縮させてシボを作っていますので、コストも時間もかかる手間のかかった革です。 シボの出方は、原皮の差やロッドの差や部位によって、やはり個体差は出てきます。 しかし、シボの表情がそれぞれ異なるのは、しっかり薬品につけこんで収縮した証。基本的に革の性質は変わりませんのでご安心ください。 また、ドイツシュリンクといえばこの鮮やかな発色。 独自の染色の技術は他のタンナーでは真似はできません。 この発色は、使って数年経ってもあまり変わることなく愉しむことができ、基本的に綺麗な状態で保たれます。 個人的には、優しく柔らかい光沢が増していくように感じます。 最近では人気が高まり、市場に出回ってもすぐに完売をしてしまう、上質な革です。当ブランドtaguでも中々希望の枚数の革が届かないため、商品の数に限りがあります。 大人気ドイツシュリンクの良さをぜひお客様に感じて頂きたいです！