10月は名残の季節です。
茶壺のお茶が残り少なくなって、お茶にも、半年間親しんできた風炉にも名残りを惜しみます。
通常、5月から10月まで、茶室には風炉を据えます。
11月には風炉を仕舞い、炉を開き、茶人の正月を迎えます。
11月の口切りや開炉と対照的に、この時期は侘びたものが好まれます。
風炉は中置きにして、五行棚や鉄の窶れ風炉などを使用、
灰は藁灰や掻き上げにして、寄せ香やつけほし香にする事が出来ます。
茶器類もこの月に限り、金継ぎをしたり、割れを繕ったようなものが使用出来ます。
花は風炉の名残りの花を籠いっぱいに入れたいものです。
※2019年10月16日
名残りの茶事にお招き頂きました。
秋晴れの良き日に露地に吹く風を心地よく感じながら席入りしますと、
美しい釜肌の鉄風炉が迎えてくれました。
そして、何にもまして、鉄風炉に入れられた藁灰がお見事でした。
香はつけほし香を作られたそうです。とても良い香りがしました。
大変美味しい濃茶を頂きました。
また、手作りの懐石の美味しい事、毎回ながら感服致します。
主菓子も干菓子も手作りでした。
謙遜なさいながらも、縁あってお手元に集まって来た道具類の立派な事。
目も堪能いたしました。
今年の名残りの季節に素晴らしい二刻を過ごす事ができました。
それぞれがこだわって、自分のお茶事をなさる、
そんな茶事にお招き頂ける御縁って有難いですね~。