茶筅は流派によっても適切なものが異なりますが、基本となる茶筅の選び方をご紹介します。まずは以下の3つのポイントをチェックして、自分にとって使いやすいものを探しましょう。
穂数|薄茶には「八十本立」「百本立」、濃茶には荒穂が◎
茶筅の穂先の数を穂数と呼びますが、16本・32本・48本・64本・80本・100本・120本とかなりバラエティに富んでいます。穂数の少ないものは白湯の少ない濃茶を練るのに適しており、穂数の多いものは細かい泡のたっぷり入った薄茶をたてるのに適しています。初心者でも上手に薄茶を点てられるのは80本くらいと言われています。
生産地|気軽に楽しめる低価格の外国産、しなやかな穂先の国産は経験者向け
国産のものは外国産に比べると値段が高めですが、穂先のしなやかさや丈夫さでは国産に勝るものはなく、茶道経験者にとってはやはり国内産でないと点てにくく感じてしまうでしょう。一方初心者は気軽に購入できる外国産から始め、慣れてきたら国内産のものに変えるというのも1つの方法かもしれません。
形|本格的に始めるなら流派にあったものを
本格的に茶道を始めたいという人は、流派に合った茶筅を探しましょう。表や裏、武者小路千家など様々な流派がありますが、多くの流派が使用しているのは「白竹」と呼ばれる竹細工のような白っぽい色をした曲がったタイプの茶筅です。一方武者小路千家では「黒竹」と呼ばれる穂先がまっすぐに伸びたタイプを使用しています。
画像は先日御茶を点てた時の写真です。
※穂の数で選ぶ
● 点てたいお茶の種類(薄茶か濃茶)
● 初心者or上級者
によっておすすめの穂先の数が変わります。
これから点前を始める人には、穂先が80本または100本の茶筅がおすすめです。
80~100本の茶筅はお茶に空気が含まれやすく、薄茶を点てるのに向いています。
それより穂先が多い120本などは濃茶を練るのに向いており、使い方にコツがいるため、やや上級者向きです。
初心者がまず初めに習うのは薄茶であり、上達するにつれて濃茶を習うのが一般的なので、まずは薄茶に向いている80~100本の茶筅を選びましょう。
※流派で選ぶ
茶事には流派があり、それによって使う茶筅が異なります。
代表的なものは以下の通りです。
● 表千家・・・煤竹(すすだけ)
● 裏千家・・・淡竹(はちく)または白竹
● 武者小路千家・・・紫竹(しちく)または黒竹
※用途で選ぶ
先ほど触れた
● 薄茶を点てるか
● 濃茶を練るか
といった用途に加え、初釜に使う茶筅は青竹で作られたものが理想です。
「初釜(はつがま)」とは茶事の新年会のようなもので、年が明けてから初めて行う稽古の日を指します。
🌟青竹(あおだけ)は、他の竹に比べて高級なものが多く、新しい年の訪れを祝う初釜に相応しい茶筅です。
※材質で選ぶ
茶筅は竹で作られたものが一般的ですが、最近は衛生面や利便性を考えて金属製や樹脂製のものも売られています。
家でカジュアルに点前を楽しむなら、
● 取り外して洗える
● 形が変わりにくい
● 長持ちする
● カビなどの雑菌が繁殖しにくい
といったメリットがある樹脂製の茶筅を選ぶ、というのも一つの手です。
竹製の茶筅は美しいですが、比較的高価で手入れや保管に気も遣いますし、消耗品なのでこまめに買い換える必要があります。
家庭で使う程度であれば、特に材質にこだわらず、使いやすいものを選ぶと良いでしょう。