『嶋台』とは、大辞林・第三版によると
”洲浜台の上に、蓬萊山を模した形をつくったもの。
松・竹・梅・鶴・亀などの形で飾り、
祝儀の際の飾り物とした。島形。島。蓬萊。”と
『嶋台茶碗』は新版・茶道大辞典(淡交社)、一部加筆
”井戸形に開き、内面に金銀の箔を置いた楽茶碗。
縁起を祝う茶事に重ね茶碗として用いられる。
・表千家七代如心斎好み(楽家七代長入作)
如心斎自身の手作りを 川上不白に与えたあと、
写しを楽長入に作らせた。
・表千家十代吸江斎好み(十代旦入作)
吸江斎が南紀徳川家・徳川治宝(はるとみ)公に
出仕し島台茶碗でお茶を点てたときに、
幼い吸江斎の手に合うように、楽旦入に焼かせた
・裏千家十一代玄々斎好み(十一代慶入作‣三都茶碗)など”
・明治・大正時代になって裏千家十二代惺斎が楽弘入に
好みの島台を作らせた。
如心斎好みの島台の小の方を大として下にすえ
その上に新しく小の碗を重ねたそうで、今日使われて
いるものの寸法は惺斎好みを基本としているそうです。
*なお _は河原書店の「茶道雑誌」2003.12月号より
大振りの赤楽の茶碗が二個重なった重ね茶碗で、
内側は金と銀に塗られております。
高台の形にも意味があるそうです。
レファレンス協同データベース によると
・高台が五角形(小)は、鶴を表す金色で、空を羽ばたく鶴は陽
つまり五の奇数は割り切れず永遠に続いていくので陽に
・高台が六角形(大)は、亀を表す銀色で、海に潜る亀が陰
つまり六の偶数は割り切れてそこで終わってしまうので陰
この嶋台茶碗にも「陰陽五行思想」反映されており、
今の様に使われるようになったのは、大正以降なので、
蓬莱山の如く、祝儀の鶴・亀が飾られたお濃茶を頂くのは
この上なく目出度いことなのです。
知らずに使わせていただきましたが、
知れば知るほど愉しみも増しますね。