「形物香合相撲」番付表は、安政二年(1855)に出版され、染付八十五種、交趾六十四種、青磁二十九種、祥瑞十九種、呉須十六種、宋胡禄二種の計二百十五種の唐物の香合が選出され東西に分けられています。
行司に塗物香合、頭取に和物の焼物の代表的なものが選ばれ、勧進元・差添には呉須台牛を筆頭に紅毛・南蛮・寧波染付が記されています。
その他は世話人の部に入れられています。
形物香合というのは型を用いて作られた小さな蓋付の容器のことで、
動物や鳥、植物など、さまざまな意匠が取り入れられています。
その多くは中国の景徳鎮や漳州窯、あるいは東南アジアで焼かれたもので、
日本の茶人たちはその小さな蓋物を香の器に見立て、色合いや大きさ、作行のバリエーションを楽しんだのでした。
この番付表は、江戸・名古屋・京都・大阪・金沢の茶道具商と目利きたちによって作成されたと伝えられています。
唐物215種(染付85、交趾64、青磁29、祥瑞19、呉須16、宋胡録2)が東西に分けてランキングされるほか、
行事に塗物3種、頭取に和物7種、勧進元に3種(呉須台牛、紅毛2)、差添に2種(南蛮、寧波染付)と
合わせてなんと230種類の香合が登場するのです。
当時の評価や知名度を反映した名物香合の格付け一覧は、香合ブームの火付け役となり、
それ以降も今日に至るまで、香合の格付けの大きな基準となっています。