「茶事」と「茶会」の違い

「茶事」と「茶会」の違い

茶事(ちゃじ)とは、茶の湯において懐石、濃茶、薄茶をもてなす正式な茶会のことです。 古くは、茶会の語が広く茶の湯全般を意味する言葉として使われていましたが、多くの客を一同に招く「大寄せ」が次第に盛んになり、近年の茶会はほとんど大寄せ茶会が一般的となり、茶会というと大寄せ茶会をさすようになったため、これと区別するために、茶事の語が使われています。 ① 茶事の種類 正午の茶事 朝茶 夜咄 暁の茶事 飯後の茶事 跡見の茶事 不時の茶事  ②茶事の流れ 席入り 炭点前 懐石 中立 濃茶 薄茶 「茶事」と「茶会」の違いです。茶事と茶会は、本来は同じ意味となります。 しかし、現在では「茶事」は、食事やお茶のお点前(おてまえ・茶をたてること)を含めたフルコースの正式な茶会となります。時間も4時間以上かけて、ゆっくりと行われます。 また、「茶事」は、知っている者だけの少人数をまねいて行います。 いっぽうで「茶会」は略式のスタイルとなります。お茶と和菓子だけでおもてなしする、気軽な集まりとなります。 そして、「茶会」では、大勢の客をまねいて行われるものとなります。 しかし、「茶事」と「茶会」も、いちばんの目的は「茶をおいしくいただく」ことなのです。この点では、「茶事」も「茶会」も同じといえます。

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茶道具作家プロデュース(米山堂オリジナル)

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