『銘』とは、名前のことを言います。この名前とは一般的に優れた作品に対して使われます。また、銘は、茶道では器やお茶、お酒、お菓子に名付けれます。
季節に関するものであれば、季節を代表するものの名前をかねて付けられます。さらに、茶道において、春夏秋冬の分け方は、実際の季節感とは変わります。春は2月~4月、夏は5月~7月、秋は8月~10月、冬は11月~1月とされています。
では、秋の銘を月ごとに一部ご紹介します。
8月は、「青瓢」(あおふくべ)、「面影」(おもかげ)、「篝火」(かがりび)、「緑陰」(りょくいん)、「滴り」(したたり)、などです。
8月~9月は、「空蝉」(うつせみ)、「野分け」(のわけ)、「虫の音」(むしのね)などです。
9月は、「有明」(ありあけ)、「十六夜」(いざよい)、「雁鳴く」(かりなく)、「月の桂」(つきのかつら)などです。
9月~10月は、「里の秋」(さとのあき)、「山土産」(やまづと)、「苫屋」(とまや)などです。
10月は、「秋高し」(あきたかし)、「薄紅葉」(うすもみじ)、「神楽歌」(かぐらうた)、「桐一葉」(きりひとは)、「鈴の音」(すずのね)、
「冬支度」(ふゆじたく)、「冬日和」(ふゆびより)、「夜寒」(よさむ)、「紅葉狩」(もみじがり)などです。
また、この銘は、茶席で湯を沸かす火鉢状の部分の風炉(ふろ)でもあります。風炉は、5月から10月まで使われるの道具のことで、あたたかさを避けるを演出します。銘は季節を代表する花や動物も関係します。
『茶花』とは、茶道で飾るお花のことを指します。華道とは違い、茶道の場合は主役はあくまでもお茶です。
そのため、シンプルで匂いの強いものは避けれます。さらに、季節感を楽しむことがメインなので、珍しい花ばかりではありません。
8月は、女郎花、さぎ草、きん水引き、大山竜胆、桔梗、刈萱、木槿、しまあしなどです。
9月は、藤袴、沢桔梗、芙蓉、割れ虚妄、秋草、みかえり草、麝香草、吹上菊、不如帰、竜胆、雁来紅(がんらいこう)などです。
10月は、貴船菊、吹上菊、ほととぎす、山菊、われこもうなどです。
また、季節によって変わる茶花は、それをもとに和菓子にもデザインとして引用されます。