本日は焼き物について「陶器」と「磁器」の違いを少々
素敵な器は食卓を美しく演出するだけでなく、気分も華やかにしてくれるもの。
日本のやきものは海外でも人気で、世界に誇れる文化のひとつといえます。
陶器と磁器を合わせて「やきもの」と言いますが、この2つの違いはご存知でしょうか。
それぞれの特徴を知っていると、器選びやお手入れに役立ちますよ!
※原材料の違い
★陶器
「土もの」とも呼ばれるように、陶土と呼ばれる粘土が原材料です。ひび割れが起きやすいた め、ガラスの材料となる珪石(けいせき)や長石を混ぜて使います。
★磁器
こちらは「石もの」と呼ばれ、原材料は石英や長石などの陶石です。これらを粉砕して粉に し、粘土と混ぜて使います。
★焼き方の違い
焼く工程における違いは主に2つあります。
(1)温度
陶器:800~1250℃🔥
磁器:1200~1400℃🔥
(2)焼く方法
※ 酸化焼成
窯内に酸素を十分に取り込んで、徐々に温度を上げ青白い炎で焼きます。
※還元焼成
窯内の空気の流れを遮断して、不完全燃焼の状態で焼きます。
赤黒い炎で一酸化炭素を発生し、黒い煙が出ることも。
燃料の種類や供給のタイミングが難しいため、高度な技術が必要です。
陶器は酸化焼成と還元焼成のどちらでも焼くことができ、磁器は還元焼成のみです。
出来上がりの違い
🌸焼き上がった陶器と磁器には次のような違いがあります。
陶器 磁器
叩いたときの音 ゴンというにぶく低い音 キーン、カンカンという金属的で高く澄んだ音
光の透過性 なし あり
吸水性 高い 低い
素地の色 白、赤、黒、青、緑など80種類以上が可能 ほぼ白色
風合い 土のぬくもりや素朴 ガラス質が高いため、なめら
さが感じられる。厚手。 かで硬質。洗練された印象。薄手。
貫入
(釉薬と表地の間のヒビ模様) 日常の使用でもできる
釉薬を厚くかけると出やすい 釉薬が薄いので肉眼ではほとんど見えない
高台の特徴
(器を逆さまにしたときの輪) 茶色くざらざらしている 白く、なめらかできれい
☆彡六古窯
日本には陶磁器の産地が大変多くありますが、その歴史は大変古く、時代時代で形を変えながら、その伝統の技が引き継がれています。
日本古来の陶磁器窯のうち「中世(平安末期~安土桃山時代)から約900年以上の歴史があり、現在も生産が続いている」という条件に合致した窯は現在6つあり、その6つの窯を総称して日本六古窯と呼んでいます。
具体的には、信楽(しがらき)、備前(びぜん)、丹波(たんば)、越前(えちぜん)、瀬戸(せと)、常滑(とこなめ)の6つがそれにあたります。
日本六古窯は、朝鮮や中国から渡来した製陶技術による近世からの窯(萩、唐津、有田、高取、薩摩など)とはハッキリと区別され、日本生まれ日本育ち、生粋の「日本のやきもの」とされています。
と、焼き物一つでも奥が深いのです。それぞれの長所、短所を知り、焼き物ライフを楽しみましょう!