がん治療の療養中、家に残っていた余り糸や、ほどいた糸から生まれたあみぐるみたち。
それが Wooming です。
使っているのは、その時その時に手元にあった糸。
同じ色や素材を揃えることはできないので、まったく同じものは作れません。
その偶然も含めて、一つひとつが自然に生まれました。
手芸店に行く元気もなく、体も思うように動かなかった日々。
「何もできていない」と感じる中でも、指先だけは自由でいられる時間がありました。
その静かな時間に、無心で編まれていった小さな子たちです。
糸も色も素材もばらばら。形もきれいに揃っていません。
でも、どの子も「ただそこにいる」だけで、ちゃんと存在しています。
肩書や役割に縛られず、
“何者でもない自分”でいられたらいい。
そんな思いを込めて作りました。
どこにも当てはまらない、名前のないような存在。
そこから、中国語の「無名」に着想を得て
Wooming という名前が生まれました。
Woomingは、すべて一点ものです。
余り糸の組み合わせや手加減の違いで、表情や形は少しずつ変わります。
同じデザインに見えても、同じ子は二度と生まれません。
不格好なところも含めて、ありのままでそこにいる彼らは、
そっとこんなことを伝えてくれます。
「どんな自分でも、そのままでいい」
日々の暮らしのそばで、静かに寄り添ってくれる小さな友達。
それが、Woomingのあみぐるみです。