ロマン溢れるローマンガラス

ロマン溢れるローマンガラス

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ローマンガラスと呼ばれるガラスがあります。 色は白っぽいものから色の濃いものまでありますが、概ねブルーやグリーンで(ごく一部黄色や茶色もあるようです)、表面がてらてらと虹色に輝くのが特徴の美しいガラスです。 形や質感などはシーグラスに似ていますが、海辺ではなく、地中から出てきます。 「ローマン」というのは「ローマ帝国の」を意味し、その名の通り、ローマ帝国の時代に作られて領土内で使用されていたガラスです。紀元前60年頃のことだそうなので2000年以上前のことですね。世界史苦手なので細かいところは省きます…。 技術の進歩により、庶民にもガラス製品が普及した頃のものらしく、形や質が多彩です。 それらが地中に埋まり、長い年月をかけてガラスの表面が風化し、銀化とよばれる化学反応を起こしてできたのが表面の独特の輝きです。数千年をかけてできた美しさ、まさにロマンの塊です。 ガラスはお皿や壺などそのままの形で出ることもありますが、大半は破片です。平たいもの、瓶の底か何かの角と思われるもの、模様の一部がついたもの、装飾だった部分など、ガラスの元の姿や使っていた人の生活をつい想像してしまいます。ガラスの美しさだけではなくそこに残された物語もまたロマン。 偉そうに語っておりますが、私も存在を知ったのはごく近年。友人に見せてもらって私も欲しい!と思い探していたところ、ついに見つけたのでたくさん買ってきました。 デザインはまだ温め中で決まってきませんが、よい作品が出来ましたらお店に並ぶ予定です。

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