Kākoʻo開発秘話 その3:形状の話

Kākoʻo開発秘話 その3:形状の話

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前回はKākoʻoの素材についてお話ししました。今回は形状の話です。 開発を始めた当初は、当然、正方形の中央にピンがついている形状で考えていました。 前回の投稿の写真を再掲しますが、初期の試作品は全部その形状になっています。 ですが、テストを繰り返しているうちに下からはがれやすいのが気になって、ほんの少し 変更したのが今の形です。ピンをほんの数ミリ上に動かしただけで、圧倒的に安定しました。 実はこういう物理的な試行錯誤大好きなんですよ。物理のテストの点は悪かったですけどw まあ、基礎を無視して試行錯誤するものだから、二度手間三度手間になりがちなのが困りものです。 ただ、この商品についてはここまででそれなりに開発コストがかかっているので、あまり無駄を 出さないよう、じっくり考えて進めました。 ピンにストラップを掛けたときに、下の方はボディにぴったり密着し、上の方はストラップで しっかり押さえられる。そして数十分ぶら下げたときに、ピンの場所やボディの下方からも、 角のところからもはがれてこない。この形状が決まったことで、発売できる見通しが立ちました。 そして実用新案の申請に踏み切ったわけです。書類は全部自分で用意したんですよ…こういう 作業もあまり苦にならない方ですが、それでもちょっと大変でした。 一度再提出を食らいw 準備を始めて2か月ほどで登録証が届いたときは、うれしかったですねえ。 ほぼ発売の予定が固まった頃に、当店スタッフ(家族です)が某所で行っているウクレレ教室の 生徒さんにマーケティングも兼ねて情報を提供したところ、「初ステージだと出番前にバタバタ して、うまく装着できないかもしれない。落ちないのは分かるが、やはり万が一のための安全策は 欲しい」というお話をいただき、急遽考えたのが補助クリップです。 これがなくても、30分程度のステージなら落ちませんので(毎日30分ずつ弾きまくるという テストを繰り返しましたw)大丈夫ですが、どうしても不安な方はこちらをお使いいただければ 安心だと思います。 というわけで、3回に分けてKākoʻoの開発秘話をお届けしてきましたが、いかがでしたでしょうか。 今後は実際にものを見て触って、試していただける場所も作っていきたいと思います。 こちらのブログのほか、Twitter・Instagram・Facebookでも情報を発信していきますので、 ぜひフォローよろしくお願いします。 Twitter: @ukuleleaion Instagram: ukuleleaion Facebook: @ukuleleaion

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