こんにちは。
今回は、「大きな樹のおうち」で生まれる子たちが、どんなふうにできているのか、少しだけご紹介させてください。
私の人形づくりは、棒針での輪編みからはじまります。
まるでミトンを編むように、脚、体、頭…それぞれのパーツを、筒状にくるくると編み上げていくんです。
色や模様を変えたりしながら、
「こんな表情にしようかな」「お洋服はこの色が似合うかも」と、
仕上がりを想像しながら少しずつ形を作っていきます。
編み上がったら、綿をぎゅっと詰めて、
各パーツを絞ったり、ぐし縫いで整えたりしながら、
ぽてっとした丸みのあるフォルムに仕上げていきます。
棒針ならではの、やさしくて柔らかい編み地と手ざわり。
そして、手のひらにすっぽり収まるサイズ感。
私は特に、人形たちがポケットに手を入れているような仕草が気に入っています。
少しお行儀が悪いかもしれないけれど、
でも、そんな姿がちょっと可愛くて、見ていると思わず微笑んでしまうんです。