▶菌類標本シリーズについて
本ショップでは、フェイク素材を用いて構築した菌類標本作品を製作しています。
自然物をそのまま用いるのではなく、あえて人工素材を選択することで、現実と幻想の境界に存在する個体を標本化しています。
これは再現ではなく、再構築。
観察対象でありながら、どこにも存在しない菌類。
それが本シリーズの核です。
▶「邂逅」という思想
邂逅とは「思いがけなく出会うこと」。
本シリーズにおける邂逅は、本来、出会うはずのないもの同士の出会いを指します。
季節的にありえない組み合わせ。
生息地域を無視した共存。
実在しない色彩。
サイズの違和。
違和感こそが出会いである。
整合性ではなく、衝突。
自然の論理を逸脱した瞬間に生まれる静かな緊張を標本として封じ込めています。
▶First Specimen Collection
First Specimen Collectionは、菌類標本シリーズの初期個体群と定義します。
本シリーズの核となる思想を内包した原初個体群です。
今後制作が進化したとしても、同一個体の再制作は行いません。
最初の保管者が現れた時点で、本シリーズの価格は次章へ移行します。
▶価格について
価格は制作の進化、表現の深化に応じて改定されます。
これは値上げの宣言ではなく、作家としての立ち位置の更新です。
本シリーズは量産を目的とせず、個体ごとの存在性を重視しています。
▶保管者という考え方
作品は販売物であると同時に、一時的に預けられる標本でもあります。
購入者は「所有者」ではなく、保管者という位置づけです。
標本は、出会うべき場所へと移動していく。
その連鎖を静かに見届けています。
▶最後に
私はテーマを先に決めて制作しません。
イメージが結像したとき、初めて個体が生まれます。
その後に意味を与え、標本として定義する。
制作は直感。
編集は構造。
菌類標本シリーズは、今後も進化し続けます。
以上。
▶P.O.P|chika
P.O.P.とはPus of Prejudiceの略
そしてPus of Prejudiceとは偏見の膿という意味です。
偏見の膿とは、無意識に抱えた価値観と向き合い続ける中で生まれる痕跡のこと。
私の作品は、その葛藤の残滓を標本化したものです。
フェイク素材を用い、現実と幻想の境界に存在する菌類を再構築しています。
レビューはまだありません