紙から始まるリソグラフ。ZINE制作でこだわった“触れる質感”の話

紙から始まるリソグラフ。ZINE制作でこだわった“触れる質感”の話

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https://minne.com/items/44391558 https://minne.com/items/43948220 リソグラフの魅力は、独特のインクの重なりやズレがもたらすレトロ感だけではありません。 “どの紙を選ぶか”によって、作品の雰囲気が驚くほど変わる——それもまた、リソグラフの深い楽しさのひとつです。 私が制作した2つのZINE作品でも、スタジオのデザイナーさんと紙見本を手に取りながら、じっくりと用紙選びを行いました。 ここでは、それぞれの作品に選んだ紙と、その特徴をご紹介します! ◆ Kotsumu Lounge Menu —— 作品の世界をやわらかく支える「アラベール」—— 『Kotsumu Lounge Menu』には、アラベールという用紙を採用しました。 アラベールは、画用紙のようにふんわりとした優しい手触りが特徴の高級印刷紙です。非塗工紙のため光沢がなく、落ち着いたナチュラルな表情を持っています。 リソグラフならではのインクの粒感とも相性が良く、柔らかい色の乗り方をしてくれる紙です。 アラベールの魅力 やさしい手触り:画用紙のようなソフトで繊細な質感 光沢のない自然な表情:非塗工紙ならではの落ち着いた雰囲気 高い発色性:ラフな紙肌がインキの魅力を引き出す デザイン性の高さ:名刺やパンフレットなど幅広い用途で人気 作品の持つ温度感をきちんと支えてくれる紙として、このアラベールはとても相性が良かったと感じています。 ◆ Right or left? —— 復興から生まれた、特別な紙「モンテシオン」—— もう一つの作品『Right or left?』には、モンテシオンという印刷用紙を選びました。 この紙は、東日本大震災の復興支援を目的に、日本製紙・石巻工場で開発された特別な用紙です。 モンテシオンは“嵩高(かさだか)”と呼ばれる、ふっくらとした厚みが大きな特徴。 厚みがあるのに軽く、ざらっとしたラフな質感が心地よく、手に取った瞬間に「この作品にはこの紙だ」と感じました。 さらに、表面には薄く塗工が施されているため、ラフな紙ながら印刷再現性がとても優秀。リソグラフの色がしっかり乗りつつ、紙の温かみも残ります。 モンテシオンの魅力 高い嵩高性:一般的なマットコート紙の約2倍の厚み ざらっとした素朴な質感:コミック紙のような風合い 目に優しい生成り色(白色度80%) 印刷再現性が高い:フルカラーもきれいに表現 書き込みにも強い:鉛筆・ボールペン・水性ペンなど幅広く対応 リソグラフの持つ“アナログ感”や“余白の美しさ”と見事に調和する用紙でした。 紙選びは、作品づくりの一部 ZINEづくりは、ページデザインや物語だけでなく、紙に触れたときの肌触りも作品の一つです! 紙を変えればページをめくる感覚も変わり、同じデザインでもまったく違う表情を見せてくれます。 今回の制作では、デザイナーさんとじっくり紙を選んだことで、リソグラフの魅力をより深く感じられる仕上がりになりました。 もし作品を手に取っていただけたら、カタツムリの柔らかい肌触りを楽しむように、ぜひ紙の手触りも楽しんでいただけると嬉しいです(^▽^)/

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ブロガー、ZINE作家、カタツムリの愛好家

こつむ舎
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